可能と不可能の間で 2005-01-08 - へびあし。


_ 可能と不可能の間で 2005-01-08

口にしてしまってから、その言葉の意味に気付く事がたまにある。

口にしてしまった後で「あぁ、その事について、私はそう思っていたのか」と気付く。

人に対して出してしまった言葉も取り返しはつかないが、それは自分に対しても同じ事だと知った。

認知してしまえば、事実は重く自分に圧し掛かる。

「知らなければよかった事」「気付かなければよかった事」そういうものが、日常にも溢れている。

自分では傷つかないつもりで、普段は押し殺して埋めてしまっている自分のうめき声を聴く。

部屋の片隅で泣いている幼い自分の声を聴く。

時間は取り戻せない。

もう、あの時に抱きしめて欲しかった人との距離は取り戻せない。

だから、傷つかないふりをするのではなく、自分で自分を抱え込むしかないのだ。

同じ事を自分が大切な誰かにしてしまわない為にもそうして乗り越えなければいけない事だってある。

そういうわけで、そこはかとなく、落ち込んでいる。

時間と仲良くするしかない。時が経つ事でうやむやにするのではなく、自己受容する。

そうしないと私は大切な一歩を間違えてしまうかもしれない。

今でよかったとそう思おう。気付いたのが、今でよかった。

大事な人がそばにいて、根気よく私の歩みを見守ってくれているのだから。

私は私の人生を歩きます。それしか、出来ない。