_ 大雨の一日 2002-04-16
朝から恐ろしいほどの雨が降る。
3,4年前の大雨を思い出す。
あの時は、購入一年未満の愛車が会社と一緒に水没し、廃車になった。
地下街に水が入り、亡くなった方も出たぐらいだから、それに比べれば、車ぐらいでよかったと思う。
ただ、博多の街中を車で泳いだ恐怖は、未だに忘れられない。
電話での先輩の指示。
「止まるな!止まったら、車がイカレル!」
営業車だったけど、あの水中で止まらなかったのはすごいと思う。
渋滞の中を何とか止まらないように潜り抜け、会社に戻ってきたら、会社が水没していた。
愛車と一緒に。
こんな雨の日はいつも思い出す。
あの大雨の日。
社長の営業方針に惚れ込んで、半年かけて口説き落とした会社の初めての勉強会の日だった。
あれだけ惚れ込んだ社長と念願叶って、初めて会話をした日でもあった。
そして、最後の会話になった。
すでに彼の人の体は、病が蝕んでいた。
雨と一緒に思い出す。
一緒に仕事をさせていただいて、光栄でした。
ご冥福をお祈りしています。
by ミズキ