2004年5月 - へびあし。


_ 大阪入り。 2004-05-01

昼の便で、大阪に旅立つ。

二泊三日の大阪~京都の旅。

飛行機で移動したので、伊丹に着き、チェックインの後に空腹に耐え兼ねて千房に行く。

いや、これって大阪じゃなくても行けるし。

おいしいけどね。

真昼間からビールを飲み、かなり旅行気分。

大阪界隈をうろうろとし、懲りずにいつもと同じように本屋に行ったり、電気屋に行ったりして、過ごす。

なぜか、ビル内にある観覧車に乗る。

高い所は苦手だが、かなりの我慢をして、乗る。

大阪は、以前会議があってきた事があるけど、通っただけであとは会議室に閉じ込められていたので、あまり記憶にない。

初めて来たに等しいわけだけれど、感想としては「ごみごみしている」というところ?

東京も、もちろん「ごみごみしている」けど、大阪と東京の「ごみごみ」って違う気がするんだよね。

多分、街並みが分別されていないせいだろう。

あー、韓国に似てるかもしれない。道路の作り方とかが。

デパートと路地店が妙に仲良く並んでいる所とかに違和感を感じたり、「ごみごみさ」を感じてしまうのだと思う。

それは、ちっとも嫌な感じではなくて、「暮らしやすいように暮らすこと」が根底にある感じがして、そこにいる人達の生活が垣間見えて面白い。

その事が「旅人」である私に「暮らしやすいか」と言われれば疑問だけれど、私は「旅人」なので、その違和感を心地よく楽しむ。

ここにいた人の生活を思ったりして、歩く。

夜は人に会い、ちょっとだけ人見知りをしながら、お酒を飲んだ。

聞きたい事はたくさんあったのに、何一つとしてきかなかった。

なんか、目の前にあるものが全てだと突然に気付いてしまったので。

それで十分で、それ以上何を求めようというのだろうと、自分の愚かさに気付いてしまったので。

過去をいとおしく思う気持ちも大切にしたいと思っている。

それは人を構成する重要な要素だから。

でもそれにこだわりすぎて、これからを見失っては何もならないのだ。

とても当たり前の事だけれど。

あー、ちょっとは大人になったじゃない、私。

気まぐれに、行き当たりばったりで旅に出てしまったけれど、これは私にとって大事な旅だった。

直接関係なくても、ここで見たこと、考えたこと、忘れないようにしよう。

_ 大阪で捕獲。 2004-05-02

大阪の大丸でこんな生き物を購入。

名前はMee。

大阪にしか生息していないということはないはずだが、昨日見詰め合って以来、忘れられなくて購入してしまう。

いや、本当に東京でもいるはずなんだけど。

_ 憧れの地へ、いざ 2004-05-03

朝、ばっちり起きて京都へと旅立つ。

憧れの地。

ナゼだろう。

何度も行こうという話が出ながらも、行き着けなかった場所。

行く事なんて、全然難しくもなかったのに。

生きているとそういう事がよくある。

すごく望んでいた事がある日突然叶ったりする。

あまりの突然さに、最初は自分の望みが叶ったことに気付かない。

「なんだ、こんなに簡単な事だったんだ」と気づいた時に、遮っていた理由の多くは自分の中にあったことを自覚するのだ。

行動であれ、可能性であれ、制限をしているのは、いつも自分自身だ。

そんな簡単な重要なことに気付かされる。

行きのわずかな時間の電車の中で妙に福岡に帰りたい気持ちになった。

こんな事、初めて。

私の周りに当たり前にあった環境の恵まれていた事、とても贅沢なものを与えられていたこと、たくさんの人に助けられていたこと。

そういった事を突然に思い出す。

それらを私は決してもう手に入れられないわけでもなく、でも今取り戻したいと痛烈に思っているわけでもなく、手の届く範囲にある幸福に手を伸ばさない甘い痛みと贅沢さを味わう。

そういう事を思うにつけ、大切なことを私は両親からきちんと与えられていたという事を思い知る。

自分を取り巻く人々に感謝すること、自分を取り巻く物を大事に愛情を込めて扱うこと、些細な平凡な、でもとても大切な日常の事柄。

たった十数分の電車の中で、思いを馳せる。

たぶん初めての土地だということや旅行に出ているという非日常性が、私の感性をオープンにしているからだろう。

普段なら気付かない物音、声、色、匂い。

駅に降り立った時に、飛び込んでくる。

処理能力を超えるぐらいの情報量に戸惑いながらも、楽しみながら街中を歩く。

行く先なんて考えてなくて、当日駅で観光ガイド本を買っちゃうぐらいの未計画ぶり。

私の中で「京都に行く」という事が目的で、それで目的達成という感があるのは否めない。

もちろん、街中を歩き、「どことも違うその土地の雰囲気」を堪能する。

くつを一足駄目にするぐらい、歩く。

お昼を食べに入ったお店が(味はともかく接客が)かなり駄目駄目な感じだったので、コンサルするとしたらどうするかとか、お金はいくらもらうかとか考えて遊んだりもした。

帰りは、千枚漬を買って、新幹線で東京へ。

私の帰る場所は、どこなんだろう、ふと思う。

_ 夢の間に。 2004-05-06

夜中に頭痛で目が覚める。

天井を見上げたまま、後悔しないことについて、再び眠りに着くまでの間に自分に問う。

今、私が手に入れているものについて考える。

もう、届かないところに行ってしまったものについて考える。

語れるものと。

語られないものと。

取り戻せないもの。

こんな自問は自分の弱さだと思う。

自分の欲深さだと思う。

私がもし、もっと強い人間だったなら、こんな事は考えはしないだろう。

私はまだ私に捕まるわけにはいかない。

_ 友、上京。 2004-05-07

22時10分着の便で、最初の会社に勤めていた時の友人が来る。

めっちゃ久しぶりやし。

「空港まで迎えに来てね」と普通に言われ、福岡人の私にはその感覚が分からないでもないので、「OK」と言ってしまう。

でもね~、福岡は都心から空港まで地下鉄で10分なのですが、ここからだと一時間半近くかかるんですけど。。。

それでも、やっぱり久しぶりに会うし、不安なのもよく分かるので、仕事を終えて羽田に向かう。

さすがに人が少ない。

搭乗前に彼女には「空港に着いたら、ひたすらに走れ」という指令を送っていたので、出口付近で会った時はちょっと息を切らしていた。

その足で、さっさとモノレールに乗り込み、自宅に向かう。

向かいながら、「これはモノレール、あれが山手線」と交通機関について説明する。

もう二度と迎えに行かないつもり。

いや、浜松ぐらいなら、行ってもいいけど。

これは私が旅行をした時に人にそうしてもらって、ありがたかったので、説明しただけ。

最寄りの駅に着いた時には、日付が変わる寸前。

おなかすいて倒れそうになる。

駅近くの居酒屋で、とりあえず、アルコールを摂取。

ちょっとだけ、回復する。

ちゃちゃちゃっと食べて、飲んで、帰宅する。

明日は、横浜中華街襲撃予定。

_ 横浜ってこんな感じですわ。 2004-05-08

朝ご飯をモリモリ食べて、昼ぐらいに横浜着。

思っていたより、人が少ない。

みんな、遅出?

ばかみたいにでかい豚マンを食べ、とりあえず空腹を押さえて、ショッピング。

歩き回っただけだが。

だんだんと人が出てくる。

やっぱり遅出か。

山口美江を見た。

よくいる。

売れてないからか?

夕方近くなって、食事。

まぁ、そこそこで値段は高額。

観光地ですものね、そんなものよね。

歩き回って岐路につく。

本当は外食なのかしら、夕食って、と思いつつ、結局私の作ったご飯を家で食べる。

どんぶりと肉じゃがと味噌汁と。

普通の夕食。

軽く飲みながら、軽く話しながら、楽しむ。

明日は、浅草襲撃。

天気予報は雨。

さて、我々の日頃の行いはいかに?

中華街写真

_ 雨の中の浅草。 2004-05-09

浅草に朝から行く。

降りたら、雨。

誰だよ、日頃の行いの悪いやつは?!

ぶつぶつ言いながら、浅草ぶらぶら。

ちょっと贅沢して、お箸を買う。

人形焼、うまうま。

浅草っぽいお昼って事で、うなぎを食べる。

東京は焼いてから、たれにつけるのね。

福岡とは違う味。

お昼の後に上野まで戻って、アメ横をうろうろ。

とっても見たかったチョコレートのおっちゃんがいなかった。

いたら買おうと思ってたのに。

でもちりめんじゃこをとってもお徳に買う。

二袋500円ってだけでも安いんだけど、「二袋もいらない」っていうとほっけを二匹つけてくれた。

とってもお徳。

今夜はほっけに決定。

上野から友のたっての希望で、アキバまで歩く。

まぁ、大きな通りにそんなにマニアな人はいないのですが。

それからちょっと早めに羽田に向かう。

遠いって、羽田。

へろへろになって、見送る。

ハードな週末でした。

楽しんだかしら?それだけが心配。

_ 名刺を持つこと 2004-05-11

学生時代から、ひとつ決めていた事があった。

「名刺を持つ仕事に就こう」ということだ。

あまり深い意味はなかったけれど、営業職を希望していたから、当然と言えば当然だろう。

事実、今までも職を変わったりもしたが、名刺を持たなかった事は一度もない。

今回、色々あって、ついに個人的な名刺を持つことにした。

肩書きは何もないし、かといって目的は遊びに使う事でもない。

私を証明するものとして、会社というバックアップのないものをあえて使用したいと思ったのだ。

会社に属していない私をどのように見られるかはわからない。

でも「○○のミズキ」で見られることがこれからどれだけプラスに働くだろうという事なのだ。

それよりもプライベートで作った関係ならば、肩書きのないものがある方がいいように思う。

遊びで使用するわけではないので、ちゃんとした人に依頼して、デザインから作ってもらっている。

今日は第一回目の打合せだった。

すごく素敵なものを数パターン作ってもらった。

まだ、最終決定はしていないけれど、どれにしてもとてもいいものになるだろう。

やはり、私を証明するものだから、それが素敵なものだととても嬉しい。

出来るのは今月末ぐらいになるとは思うけど、楽しみ。

_ 毒を吐きたいのではなくて 2004-05-12

頼むから、自分の仕事にプライドを持ってやってもらえないだろうか?

すぐに引っ込める主張なんて、「根拠のない自信」より性質が悪いし。

なんて思う事が昨日あって。

こてんぱん(死語?)に「逃げ道なんて与えてあげない理論的説得」などを試みたところ、先方は「自分の上司の前でのみ」お怒りらしい。

上~の方を通じて、話が流れてくる。

意中の男性の前のみで涙を流してみせる女子高生かね、君は。

などと思ってみたり。

上司からは「相手の能力とか理解力で話をするように。仕事のレベルを下げて欲しい。ミズキは正しいんだけど」と言われる。

全然、意味がわからない。

いや、分かりたくない。

「私はどなたの前で泣いて自分の主張を通すというパフォーマンスをしてみたらいいですか?」と聞いてみた。

気に障ったら、辞めさせたらいいさ。

けっ。

_ 今こそ、足元を見よう 2004-05-13

どうしようもない人達をフォローするのも仕事のうちで、その仕事をやりやすくする為に、ピー(自主規制)に話しに行く。

本人は始終上の空で、代わりにママが吼えていた。

いや、逞しい保護者だよ、まったく。

「あなたはこの分野の専門家ではないでしょう?」なんて言われちゃったりして、仰け反ったり。

あまりにも本当の事ですよ、それは。

でも「だから何?」。

私の知らない事は、私の作ってきた人間関係で、いくらでも代わりに答えてくれる人がいる。

それでいいんじゃないの?

違うの?

私がもし専門家だったら、大体、

「こんな安い給料で働いてねーよ」

それでも、始終ビックリするぐらい<笑顔>で、お話をお伺いさせて頂きました。

私に落ち度がないなんて、死んだって言わない。

あと、「相手の話を聞く」ぐらいの人間としての余裕はいつも持っていたい。

これは「私の基本姿勢」であって、相手の基本姿勢ではないのだ。

同じものを求めてはいけない。

同じものを求められる相手なら、最初からこんなことになるはずがないのだ。

「諦める」人間関係に慣れたりはしたくないけど、たまにはそうやって自分を守らなければやっていけない。

そういうこと。

_ 送別会の大幹事長だったんですよ 2004-05-14

東京に来た時から、かまってくれた人が退職する。

その人が辞める事自体には、あまり思うところはない。

遠からず、そうなるのは分かっていたことなので。

「誰が幹事してくれるんだろう?自分でやるのかな?」と呟かれたりして、無視できなくなって、幹事を名乗り出てしまった。

お世話になったので、当然ではあると思うんだけど。

蓋を開けてみると、総勢30人以上の大所帯で、しかも「歌が歌いたい、ステージがなきゃヤダ」との希望があり、結局はカラオケボックスでの送別会。

驚いたのは、すでに辞めている人に声を掛けてくれと言われた事で、しかも割と多くそういう人が来た事。

一体何ぞや?っていうのは、極めて個人的な感想だったり。

しかも、カラオケボックスなんて、誰でも分かるだろうけど、入り口に電話があって、注文時はそれで電話をする。

飲み放題だったので、特に幹事だからと言われることもないだろうと思っていたのだけれど、人がバラバラと増える度に「ミズキ、グラスひとつ!」とか「ミズキ、ピッチャーで生を!」とかって言われるのは驚いた。

幹事ではなくて、パシリだったんですね、私。

まぁ、当日に気付くわけだ。

支払まできっちり済ませ、早めに退散する。

「私」を否定された気分は否めない夜。

_ 捨ててしまうこと。 2004-05-15

土曜日なのに、働きに出る。

ドナドナドナドーナー。。。。って感じ?

でも始終頭が痛くて、全然仕事にならない。

意味なし。

最近は同じ所に座っている人たちをどうしても信用出来なくて、仕事が必要以上に苦しい。

そういう波は今までもあって、自分の仕事がきつい時やもしくは上の人がきつい時に必要以上に気を使っていたりする時だったりした。

今回もそういう事かもしれない。

そういう時は私は常に人の顔色を伺って、無理して「いい職場環境」を作ろうとしてしまう。

派遣さんなどがかわいそうだと思ってしまうのだ。

一日、むっとしているような職場よりは、少しでも楽しい職場がよくない?って思う。

まぁ、そう思わない人もいるって事よね。

そういう職場にならないって事は。

私が開き直って、自分の仕事に集中すると派遣さんにかかるストレスが増える。

そうわかっている以上、どんなに無理をしても、私は人の顔色を伺うようになる。

卑屈な気分にさえなる。

そして、ドンドンと私をクローズしていく。

そう気付く人は多くはないと思うけど。

投げ出してみようか、こんな自分。

最近、ふと思う。

_ お休みー♪るるるー 2004-05-16

朝から頭が痛く、無理やりに朝ご飯(昼ご飯?)を取った後、二時間ぐらい気を失う。

映画に行くはずだったのに。

しくしく。

でもおかげでちょっと元気になって、アイロン掛けをモリモリしたり、部屋の中を片付けたりする。

夕方から、クリーニングを取りに行って、散歩がてら一駅分歩いて、飲みに行く。

鳥ー。

おかーさんの味付けか?と思うほど、塩辛い焼き鳥を食べる。

いやー、どんなものでも自分で作らないってだけでありがたい気がする。

最近は主婦業サボり過ぎなわけだが。

(晩御飯を作れる時間に帰れないので)

かなりいい気分になって、リッチな感じでタクシーで帰ってみた。

どこまでもいい気分な日曜日。

あー、休みって素敵。

_ なぜでしょう? 2004-05-17

朝から、上司不在。

よって、上司の仕事をやっつけることが午前中の仕事になる。

あー、なんで私に言うの?みんな。。。。。

結局、残業。

それでも終らない仕事量。

どうしちゃんたんだろうってぐらい、仕事してますよ、最近。

愛を語らう暇もないぐらいに。

_ 積もりに積もって 2004-05-18

何だか突然に、切れる。

緊張の糸とか何とか。

山盛りに仕事があったが、思いっきり馬鹿らしくなり、さっさと帰る。

知るか。

本屋に行き、本を買う。

二階堂黎人の「ドアの向こう側」

このシリーズ、とても好き。

あと鷺沢萠の「ウェルカム・ホーム!」

別冊宝島の「森博嗣本」

現実逃避だ。

家に帰り、本を読みながらウトウトし、夜中にここイチでカレー。

辛さは一辛。

夜中に刺激物を食べたことについては、まぁ、いいって事で。

_ 時間喪失? 2004-05-19

気が付けば、夕方じゃん?(東京弁)って感じになっていた。

宇宙人に誘拐されてたの?オレ。

不思議だ。

急遽、明日は新卒者の勉強会の依頼なんぞ受けたりもして、尚更、うんざりするような忙しさ。

宇宙人に誘拐されている場合ではないよ。

それなのに、20時過ぎに、エライ人から酒の誘い。

前回断ったので、今回は断りづらく、仕事を放置して一時間後に出掛ける。

相変わらず、気持ちいいぐらい酔っ払いになられていて、帰りのタクシー内はややセクハラモード。

まぁ、許容範囲だったので、よい。

しかし、そのタクシー内で仕事の話になり、コメントしたところ、「ミズキ、意外にちゃんと仕事をしてるんやなー」と驚かれる。

いや、ちょっとおかしくないですか?それ。

仕事してるでしょう?目の前で!

そんなこんなで23時ごろ帰宅。

おかしいよ、こんな生活。

_ 私の希望。 2004-05-20

久々に仕事で勉強会なんぞをする。

いやー、朝仕入れた知識を午後には偉そうに話していたり。

付け焼刃もいいとこですわ。

しかし、さすが新卒ですね。

若々しいですよ、リアクションが。

そんなに早く人生を諦めなくってもよかろうに、なんて同情したするわね。

すぐに辞めるならいいけど、それはそれで経歴的にはマイナスになるしねぇ。

まぁ、二時間近くしゃべり倒し、昼ご飯を食べたのが、17時ってどうよ?

最近は、人間よりも「人間っぽい生き物」って感じ。

本当に、早く人間になりたい。。。。。。。。

_ 髪なんぞいじってみたり。 2004-05-22

ずっと我慢してきたけれど、ついに我慢の限界になったので、髪を切ってみた。

福岡に私のスタイリスト(友の旦那)がいるのに、浮気をするみたいで、ちょっと後ろめたい気持ち。

しかも、知らない人に髪を切られるのって、とっても苦手。

かといって、半年近くも放置するってのは、なんだし。

その為に福岡まで帰るってのも、おかしいし。

そういうわけで、仕事をした後に、近所の美容室へ。

入った瞬間に、「回れ右」しようかと思いました。

だって、「一昔前の個人経営美容室」と「今風っぽい感じにしたい個人経営美容室」の、正にあいの子って感じだったのですよ。

すっごいお洒落な今風さんが出てきても困ってしまうと思うけど、めっちゃあと5年で「おばちゃんの仲間入り確定」みたいな人が出てきてしまったので(しかもおばちゃんらしくない<超いい人オーラ>が出てる)それはそれで逃げたくなったり。

まぁ、ここまで来たら逃げられないわけだが。

彼女はどこまでもいい人オーラを発しながら接客してくれるので、ケチなんてつけられない感じ。

でも、髪を洗うだけで、背中にぐっしょり感が感じられるってどうよ?!

パーマかけてみたりもしたけれど(←全然懲りてないオレ)、これがまた中途半端で、出来上がりと言えば、

沼から上がったばかりのサル?

そんな素敵な仕上がりになりました。

ビバ!東京生活!

_ 例えば、手のこと、爪のこと。 2004-05-23

とりあえず洗濯をし、朝ご飯を作り(本日は焼きシャケとえのきの味噌汁)、また洗濯をし(溜まっている一週間分)、ちょっとウトウトし、起きて掃除をし、気がつけば昼過ぎになっていた。

がーん。

買い物に行き、家の中に必要なものを色々と買い足したり、とっても重要なエネルギー源であるビールを買ったりする。

今晩はプルコギの予定なので、牛を買い(「飼い」ではない)、デザートにカルシウム不足を解消する為にミルクプリンを食べようと牛の乳も買ってみる。

久々におやつ系を作るので、うまくいくだろーか。

不安。

帰宅する頃に雨が本降りとなり、濡れ鼠で帰り着く。

風邪ひくよー。

シャワーを浴びて、ちょっと瞑想をして、プルコギを作る。

手がにんにく臭くなる。

身体に良さそう。

手と言えば、以前、福岡で広告の担当者に手を見せてと言われ、「ミズキの手はきれいじゃない」と言われたことがある。

当然と言えば当然で、私には爪を塗るという習慣もなければ、爪を伸ばすという習慣もない。

昔からピアノを弾いていたせいでもあるし、以前は医療系な仕事をしていたせいでもあろう。

でもね、女性にそういう風に言うもんじゃないよ、と突然に思い出して呟いてみた。

爪まできれいにしている人はとても素敵だ。

生活に余裕がある感じがするし(あれは余裕がなければ出来まい)、女の色気を感じる。

でも同時に中途半端に手を入れられた爪のみすぼらしさもある。

昔読んだ小説で、ある人妻が言われるのだ。

「幸せじゃないの?うまくいってないの?」

「なぜ?」

「だって、爪が剥げているよ」

そんなところまで見られてしまうものだとぞっとした。

私はきれいな爪でいる自信が今もないので、爪を塗らない。

そう思いながら、じっと爪を見た。

そこはかとなく、にんにく臭い、自分の爪を。

夜食べたプルコギは、うまかった。

_ 逃げられなくなってきたりして。 2004-05-25

様子が変だとみんなに言われる。

すれ違う人にも「しんどそうな顔してる」と言われる。

もう、ここまで仕事に追い詰められると、何がどう辛いってことじゃなく、職場に座っている事自体に苦痛を感じる。

でもやっつけなければけいない仕事が山積みである以上、逃げ出すわけにもいかない。

暴れそうな気持ちで過ごす。

帰り道は完全に切れていて、ぼんやりした顔で飲みに行く。

ここんとこ、食べては吐き、食べては吐きという生活なので、どうせ吐くだろうと思ったけれど、そのせいで食べないのも癪なので、ちゃんと食べて、ちゃんと飲む。

だから、倒れない自分の強さには、目を見張るものがある。

それがプラスかマイナスかは置いておくとして。

結局、帰り着いてすぐ吐いちゃったので、まぁ、もったいなかったというか。

つーか、こんな安月給で、真面目に働くって、本当に馬鹿らしいっスよ。

_ サボり 2004-05-26

昨晩のうちにストレスが頂点に達する。

ミーティングは右から左だったし、ぼんやりしてるし。

結局、朝、目が覚めた時点で、休むことにする。

頭も胃も痛いので。

代休もあるし。

午前中はどこか罪悪感に苛まれながら過ごしたけど、午後になり開き直りで、ぼんやりと本ばかり読んで過ごす。

極楽。

心の底から呼吸をし、少しだけ生き返る。

息抜きって大事だと痛感。

買い物に行って、些細な出来事から、自分の中の平凡な望みに気付き、とても驚く。

私の望みの全てではないけれども、その一部にはとても平凡な願望があった。

そして、それはある意味、私が今の生き方を選択した時に、一番最初に諦めてしまったものかもしれない。

望んではいけないと、自制しているものかもしれない。

でも、私はそれに何度も何度も無意識のうちに手を伸ばしている。

「もしも願いが叶うなら」

私はそれとは異なるものを願う。

どんな手を使っても叶えたいと思う想いは、それではない。

けれども、私は心の奥底でとても平凡なその望みをとても大事に想っている。

そう思っている事で、たくさん傷つきもしたのだけれど。

暇だと人は余計なことを考えるものだ。

_ 東京にいる私。 2004-05-27

「東京に来て、どう?」

なんて、たまに思い出したように訊かれる。

東京に来て、色々なことがあった。

たくさんの人に出会った。

東京にしかないものもあった。

でも、同時に。

福岡で、たくさんの人としばしの別れをし、福岡にしかないものを置いてきた事実の上に成り立っている。

福岡には、つまらない話を聞いてくれる多くの友達がいた。

突然に訪ねてきたり、突然に訪ねていったり出来る人がいた。

そういうものを私は全て置いてきた。

それでも、私は口にして言える。

「東京に来てよかった」と。

具体的な理由など、答えられはしない。

得るものばかりでなく、失ったものだってあったのだ。

それでも、私は逆らいがたい何かの流れに乗って、ここに来ているのだと思っているし、その選択に後悔はない。

「ここで何かをなさねば」と使命感に燃えているわけでもない。

ただ、しっかりと目を開き、耳を澄まし、様々な情報を拾い上げ、口を開き、必要な発言をしようと思う。

どこにいて、何をしていても、私は私以外の何者かになる事は出来ない。

今私がやっているのは、「私」が「私以外」に変わる事ではなく、「私」が「私らしく」変わっていく為の作業なのだ。

もし、時間が遡っても、私は必ず東京に来るという選択をするだろう。

何を失って、何を得たか、そういう基準ではなく。

ただ、確信として実感している。

_ 百日目。 2004-05-28

あの夜から、百日経った。

私は、毎日を普通に過ごしている。

笑ったり、泣いたり、苦しんだりしている。

日常は何も変わらない。

それでも、思う。

「会わない事」と「会えない事」の違いを。

私は、祖父に二度と会えない。

長い闘病生活と入院生活とで、祖父はもうとっくに私を知っている祖父ではなかった。

私は、彼にとって、何者でもなかった。

でも、それが何だと言うのだろう。

私は、この人にとても愛されてきた事を十二分に知っていた。

何度も、この人に助けられてきた。

自分の人生に関わってきた人達のどの人が欠けても、今の自分がないことは十分に分かっているけれど、それでもそういった事を超えて、私の心の奥底にあるものを作ってくれた大事な人で、私に惜しみない愛情を与えてくれた人だった。

事実は、受け入れていかなければいけない。

「家」を出る時、私は何度も自問したはずだ。

大事な人を見送れない可能性を。

そして、私はその覚悟をして、ここに来た。

それは、よく分かっている。

それでも、もし、願いが叶うなら。

最後に一言でも言葉を交わせたら。

感謝を、せめて伝えられたなら。

そう思いながら、手を合わせた。

_ お出かけしてみたり。 2004-05-29

お給料も出たことだし、靴も欲しいしと銀座へ出る。

ふらふらと見ながら、プランタンで目が飛び出るような価格のスカートを衝動買いし、にわか成金気分を味わう。

安い女だわね、私。

本屋だの電気屋だのフラフラし、回るお寿司なんかを年単位の久しぶりさで食べて、帰宅。

あー、もう豪勢な気分を味わいましたよ。

たったこれだけで。

_ 我が家のご飯紹介。 2004-05-30

ちこさんに作った食事のUPをしてみたら?といわれたので、調子に乗ってUPしてみた。

今日は、朝は、家にあるものを載せたピザパン。

ピザパン

夕方にプリンを作り、

プリン

晩御飯はチキンの料理。

思いついて作ったので、名前はないけど。

写真は見えにくいけど、ご飯の横にチーズと薄切りのにんじんを挟んで焼いたチキンがあって、それににんじん・タマネギ・ピーマン・マッシュルーム・ホールトマトを入れて炒めてトマトジュースでソース状にしてご飯とチキンにかけたもの。

豆板醤なんかを隠し味にして、ちょっとピリリとすれば、もっとよかったかもな、などと思いました。

晩御飯

_ 月曜日から、何ですが。 2004-05-31

上司が代休のため、何だかあちこちに謝ったり、確認したり。

うちの上司って、秘め事が多くてちょっと困ってしまう。

午後から、締切りが明日に差し迫っている二つの仕事をもりもりやっつける。

あー、火がつくのが遅すぎっていうか、準備に時間がかかり過ぎっていうか。

とにかく、ネタは出揃ったので、それを形にしていくだけなので、わき目も振らず、やっつける。

あんまり、真剣に仕事をしないがモットーなのになぁ。

夜にはメドが着き、とりあえず帰ってしまうことに。

帰らないとさー、これ以上やっても無理ジャン?って感じに頭の中がショートしてたので。

残業時間なんて、60時間を越えちゃったもんね。

そんな月曜日。

本当に持つのか、一週間?!