2005年6月 - へびあし。


_ 草木染 2005-06-01

行政の主催の草木染1日体験講座へ行く。

何だか、優雅な主婦みたいだ、最近。

本当の目的はこの土地に友達を作りたいという事なのだけれど、どうもこの手の講座は(カウンセリングにしろ、何にしろ)子育てを終えた年齢の方が多くて、どうも「お友達」とは程遠い感じだ。

年齢で友達の制限をしたりはしていないけど、どうもきっかけが難しいのですよ、年齢の分余計に。

それでも今回は体験講座という事で、たくさんの人と話した。

話も聞いた。

こんな、と言ってはなんだけれど、お手軽な講座なのに、ちゃんと予習をしている人もいて驚いた。

あと、オレなんか前に経験しているので、どの程度のものになるか想像がついていて、真剣みが足りなかったけど、それ以外の人は「もっとどんな色に染まるかはっきり言ってほしいよね」とか割と真剣に文句を言っていたりして、驚いた。

別に売ろうってわけじゃないでしょ、あなた、と思ったり。

でもその姿と言ったら、「自分は失敗しないぞ、いいものを作るんだ」という小学生の図画工作の時間に見られるような真面目さで、自分の母親の年齢の人たちのそんな姿を見るのはとても微笑ましかった。素敵だな、とすら思った。

オレは失敗のしようがないと分かっていたので、気が抜けすぎって感じだった。

目的はその行程を覚えて、自宅でやれないかという事。

自宅でも簡単に出来そう。問題は「何」で染めるかという事だ。

今回は、ハーブでショールを作った。ハーブ自体はもちろん緑だけど、緑は出ないだろうなと思っていたら案の定その通りで、黄色になった。

媒染(色を定着させるもの)を何にするかで違うみたいだ。家でやってみなければ。

今回の色は、何を使っても出せると思う。濃淡はあれど。

出来れば、藍とか緑とか出来るようになると面白いのに。しかし、こればっかりは経験なので、またじっくり楽しむ事にする。

何となく近くに座った人とお茶したりしたけれど、どうも、商売っ気がありすぎる気がして、やや警戒している。

言葉の端々が、何か怪しい気分にさせる親切さなのだ。でもただ単に、本当に親切なのかもしれない。わからない。

ちこさんはネットで知り合った人で、会うまで、生で声を聴いた事もなかったけれど、こんな警戒は一切しなかったな。

大丈夫だと信じられたし、もし、万が一、裏切られる事があってもいいと思える相手だった。もちろん、裏切られなかったけど。

なのに、目の前にいて話している人が信じられない。それって、悲しい事だ。

でも、寂しいと思っているから、誰かに手を借りて、この場を乗り切れたら、と甘えている今だから、仕方ないような気がした。

そう色々と考えていたら、もう、何だか一人でも、躍起になって友達なんて作らなくてもいいや、とかも思った。

土地全体に否定されているような焦燥感がなくなったからだろう。住める場所があると思うだけで、心はこんなにも強くなるのか。

それほど、強く感じていたこの土地からの反発。気のせいだと思っていたけれど、気のせいではなかったのだろう。

何だか、オカルトチックな事を言っているような気がするが、幼少からオカルトに身をおいているせいで何の抵抗もない。傾倒もしてないけど。

どこにも居場所がないわけではない、そう思うだけで、元気になった。

ある年齢になるまで、居場所が定まらなかった私。きっと誰よりも、強く居場所が欲しいから、土地の合う合わないまで感じるのだろうと思った。

ショールは、黄色っぽく染まった。シルク素材だったので、ちょっと綺麗にいうと黄金色。

自然の力を借りて、お洒落をすると思うと草木染って悪くない気がした。そんな風に生きていければというのは夢物語だ。

でも、夢は夢で持っていてもいいと思っている。

ただ、自然に寄り添って、生かされている事に感謝できる毎日。

せめて、そう感じられる食卓を作る事に努力しよう、今は。

_ 掛け持ち 2005-06-03

今日は、カウンセリング講座の三回目だが、その前に「図書館ボランティア養成講座」を受けに行く事になった。

つまり、今月は金曜日だけ、2つの講座を受講している事に。

他の日も時間はあるのだから、何も金曜日だけそんなに忙しくしなくても、と思うが、まぁ、どっちもただなので文句も言えまい。

今日から始まった「図書館ボランティア養成」は申し込んだものの、どんな事をするのだろうかと思っていたら、つまりは「図書館って何の利益も生まないから、運営費を削りたいんです、でも人手はいるから、ただでノウハウを提供するから、よかったらボランティアしてみない?これって社会貢献よ」という事らしい。

簡単ではあるけれど、司書的な知識の話もあるようだ。

実際にボランティアしたくなるような図書館が少ないのだけれど、それはそれとして、楽しませてもらおうと思う。

一回目は、元館長の話だった。普通の話し好きのオジサンが、行政の悪口とか言ってるだけだった。いいのか、それで。

しかも、元市役所職員のくせに。

次回に期待しよう。

今日仕入れた話で衝撃だったのは、すでに市内で二箇所の図書館が民間委託して、経費削減を図っているという事だった。

しかも、一箇所は近所!あそこですよ、あそこ!

今のところ、何の問題も起きてないって事ですが、とんでもないです!

図書館とは思えないほど、受付にいるご婦人達が大きな声で始終話していて、ビックリして二度と行かないと誓ったよ、オレ。

問題じゃないの?

その後、家に帰って、夕飯の下準備して、今度はカウンセリング講座へ。

こっちは講師がまともなので、面白いです。

カウンセリングマインドという考え方が教育の分野で活用されているという話もあって、しかも教師教育用に作られたビデオを観ましたが、どうもおかしかったです。

カウンセリングマインドの基本的な考え方で「生徒に対し親身になって、誠意を尽くす」。

いや、これって普通じゃないの?それが仕事でしょ?

人と相対する仕事であれば、普通だと思うけど、でも出来てないって事だよな。

何だか、自分にこどもとかいたらビックリする事も多いような気がします。学校なんか行かなくてもいいとか言いそうだ。

私は小学校後半まともに行ってないし、Qちゃんも教育に批判的だからなー。

思わぬ所で恐ろしい事を見聞きした一日でした。

しかし、見知らぬ人に慣れてきたように感じる今日この頃。少しは引きこもりを脱しつつあるだろうか。

_ 散財する一日 2005-06-04

Qちゃんの夏のスーツを買いに行く。

一駅分歩いて、途中で空腹を満たすために食事。

ワンプレートランチではなくて、ちょっとしたコースになっていて(でもワンプレートランチ価格)おいしかった。

特に、サラダのドレッシングが!これ、何が入ってるの?

大したものが入っているようには思えないけれど、自分の好みの味だったので、真剣な顔で食べた。

たまにする外食でこういう刺激を受けるのは悪くない。

Qちゃんは会社で「妻を洒落たバーに連れて行かないなんて!」とお姉様方に責められたそうだが、別に不満はない。

酒なんて、ある程度飲めば水と一緒。若い時にたらふくオジ様たちに飲ませていただいたので(いい酒を)そんな気持ちはあまりないのだ。

それよりも、おいしい料理。これは家にこもって、手を掛けているだけでは上手くならない。舌への刺激も必要なのだ。

だから、外で取るなら、上手い料理だと言いたい、オレは。

まぁ、別に伝えてもらわなくてもいいけど。世の中には色々な人がいるという事を忘れないでいよう、自分。

さて、スーツは、オーダーで作るつもりだったのだけれど、実際に行ったお店ではオーダーが出来なくて、仕方なく既製品に。

不満げなQちゃん。説き伏せた妻。ごめんよ。

ただ、そのせいで、今までにないカラーのスーツになった。

二人とも見慣れないので「どうだ?」と思ったけれど、これがオーダーだったら、見慣れた色しか選ばなかっただろうから、良しとしよう。

変わりにといってはなんだが、そのスーツに合う派手なシャツを購入。

ネクタイも合わせようと思って、何本か見ていたのだが、店員のお兄さんから「いや、その色は」と言われてしまった。

思いっきりピンク。

「え、客引きのお兄ちゃんみたいでよくないですか」と言ったら、「駄目でしょう」と言われた。

おっかしいなぁ。

どうも、オレの趣味は奇抜らしいよ。

Qちゃんはあまり派手な感じの顔ではないので(いや、もちろん、男前だけど)派手な服装にしてみたくなる。

顔が負けすぎない程度に。

でも、こんなピンクも素敵だ。

結局、ブルーのストライプのシャツに、黄色系のネクタイを合わせた。

これでまた、男前になってしまいますよ、オット。

その後は、伊勢丹の本屋で、それぞれ読みたい本のコーナーで没頭。

料理の本をみたけれど、料理本ってどうしてこんなにたくさんあるんだろう。

自分の持ち物で考えてみると、料理本は一生ものだと思う。

未だに高校の時に買った本とかを読んでいる。愛読とはこの事だ。

手元にある本はどれも写真が大きく、綺麗で、使われている素材が身近で、基本が書かれているものばかり。

手抜きのレシピも世の中には多く出回っているが、それは料理の基本が分かって、判断できる手抜きなので、今やっている手順になんの意味があるか分からない人間はやってはいけないような気がする。

私は、料理は全て独学なので、余計に多くの基本を知らな過ぎて、いつも不安に思う。

だから、真剣に丁寧に本を選ぶし、選んだら、とても大事にする。

結局、また保留にして、買わずに帰る。

家に帰って、ホームベーカリーとレンジを発注!

ついに、Qちゃんが買ってくれるとなって、実は一ヶ月ぐらい悩んでいた。だって欲しくて仕方なかったけど、メーカーまで決めてなかったから。

店頭で買うより、随分安く買った。

楽しみー。

散財した一日。使ったお金の分、大事に使おう。

服も家電も。

_ 友と共に夕食 2005-06-05

S子が来た。夕飯を食べに。

あれ、違う?夕飯食べに来たんじゃないの?

私の予測よりもずっと早く来たので、ご飯を作っている間はQちゃんと話をしていてもらう。

Qちゃんの仕事の話から無難に始まって、段々とマニアな話へ。

すっかり集めてしまったゴルゴのフィギアについて一つ一つ説明したり、スタートレックの登場人物について語ったり。

付き合っているS子もおかしいよ。どうしてついていけるんだ、そんな話題。

そんなこんなの間に、ご飯が出来る。

献立はマーボー丼と味噌汁とおからの煮付け。

何故、おからかと言うと、おからを取ると甘いものを食べてもいいというよく分からない理屈をS子がこねて、おからを食べさせろと言われた為。

おやつにS子が持ってきてくれたロールケーキ。うまい。

そして、酒を飲む。発泡酒でもない酒。第三の雑酒。あと、作り置きの梅酒。

本当によく飲むよ、この人は。

S子に「Qちゃんってばさ、会社でうちにはTVはなく、いつも妻と会話しているって言ってるらしいよ、アピールしすぎだよね」と言ったら、

「間違ってないよ、だってQさんにとってはPCが<妻>で、あんたは<奥さん>なんだよ」と言われてしまった。

がーん。そうだったのか。知らなかったよ。

そんな話題の彼はその間も<妻との会話>に勤しんでいる訳ですが。

別にQちゃんがPCに張り付きでも、そんなにムーっとは来ないけどさ。

飲みに行くのと違って、目の届くところにいてくれる訳だから。でも、たまにちょっと妬ける。

あとは、取り留めのない話題。

S子の愛についてとか。いや、愛になっていないのだ。

それを愛にするにはどうしたらいいか、とかさ。でもこういう話を出来るって事は、本気ではないんだろうけど。

どうかな。がむしゃらだけが愛でもないから、わからないが、でも熱くなっていないことは分かる。

もういっその事、S子の妹が恋の達人なので、妹を代打にしてメールのやり取りとかさせてみたらどうだ、とか、たきつけるロクでもない夫婦。

何にしても、幸せになって欲しい。

S子を送った帰り、Qちゃんに「S子は結婚したいという気持ちがあって、結婚できるかどうか不安に思ったりするんだね」というと「本当に結婚したいという気持ちがあるなら、結婚できるから心配しなくていい」と自信満々に言われた。ご神託みたいに。

でも、なんだかとてもありがたい気持ちになった。そうなのか、と安心した。

あと、結婚もしたくないのに、結婚が正解だとか思ったりするのもおかしい、結婚しないという選択もきちんとあるのだから、と言っていた。そうなのだ。

では、お前らはどうなのだ、と言われれば、私は結婚したいと思ったのだ。この人と。

それだけの事。結婚は素敵だけれど、結婚しないという選択をする友人がいたとするなら、それはそれで素敵だと思えるといいなと思った。そういう意味で、Qちゃんのコメントは大事な事だと思った。

_ つ、ついに 2005-06-06

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

と、2ch風に言ってみたり。

電車男、ブームだから。

何が来たかというと、ホームベーカリーですよ。

早い!土曜発注で、もう届きました!

ネットって、便利ねぇ(しみじみ)。

掃除したら、開けよう。

床拭いたら、開けよう。

植物に水やったら、開けよう。

洗濯物取り入れたら、開けよう。

洗濯物片付けたら、開けよう。

夕飯作ったら、開けよう。

お弁当のおかず作ったら、開けよう。

と午前中に届いたのに、箱を横目に見ながら、気がついたら19時回ってました。

楽しい事は、後にしたって楽しいよねぇ。

象印かナショナルかと迷ったのですが、Qちゃんが象印派だったのに、現物見たら急に反旗を翻したので、結局、ナショナルになりました。

作っている最中が覗けないのだけれど、ピンクでかわいいし、小さいので手元に来たら、可愛くって可愛くって仕方ない。

これから、おいしいパンがモリモリ食べれますよ!

うれしー。

うちに来る人で、パンが食べたい人は事前に申し出るように。予約制だからね!

期待してていいよ!

_ 試作品 2005-06-07

ホームベーカリーに続き、レンジも来た。

もう、一気に生活レベルがグンと上がった感じですよ。三階層ぐらい。

試しに作ってみたいというのが人情だが、今日は買い物に行かない日なので、家にあるもので作れないか検討。

ラッキーな事に強力粉からバターから、もう何でもあるので、作れてしまう。

すごいなー、我が家。でもお菓子作るから当たり前だよね、このぐらい。

実は、それまでずっとバレンタインデーが近くなると我が物顔で出回る「エセ手作りセット」(材料が計ってあって、混ぜるだけというあれ)を見る度に、「これを手作りなんて言うな!」「男ども、こんなエセ手作りで騙されるな!」とか悪態ばっかりついていたが、反省した。

だって、手捏ねパンを作る人にとって、このホームベーカリーは邪道でしょう!

計って入れるだけだもん!一応、計るけど、でもパン作りの一番の苦労は、あの捏ねですよ!絶対。

その行程をすっとばしちゃう機械なんて、邪道です。

でもね、使ってみると分かる。

もう、すっごいよ、これ。今まで買わなかったのが分からないぐらい。

すんげぇ、便利。入れたら、出来る。

しかも、断然、店で売ってるものよりおいしい!!もう、一斤300円ぐらいのパンだって、食べてもおいしいと思わないよ、きっと。

6/7食パン試作品一斤と言っても店頭のものより小ぶり。

これで、ピザ生地も簡単に作れるし、メロンパンやアンパンだって作れます。

楽をして。

ただ、時間は実際に手捏ねで作るのと変わらないので、時間配分に気をつけてタイマーで準備すればいいかなぁと思う。

週末は、ピザにしようかな。ふふふ。

Qちゃん、ありがとう。

大切に、大切に使うからね。

そして、冬の間とってもお世話になった加湿器を片付ける為のお手入れをしました。

これがあったお陰で大きな風邪もひかなかったし、つらいつらい花粉の時期の夜もすごく楽に眠れました。

ありがとうと思いを込めて、丁寧に拭き上げました。

また、冬になったらよろしくね。

こうして丁寧に扱えば、大抵のものはそれに応えて、ずっとそばにいてくれて快適な生活を送るための手助けをしてくれます。

車も、機械も、家も全部。

そうして、愛情を掛けたものに囲まれて過ごす生活は、快適です。心も体も。

何かにつけて、手抜き、便利、と囁かれる世の中だから、こういう気持ちを大事にしたいと思う。

人間と違って裏切られる事がないよ、こうして手を掛ければ、と洗車をしながら、昔、人に言ったら、それは寂しい事だと言われた。

そうだろうか。

_ 上手いと下手と。 2005-06-08

そもそもレンジを買おうとなったきっかけは、シフォンケーキが焼けないって事から始まった。

シフォンケーキが食べたいとQちゃんが言い、M子に結婚のお祝いでシフォン型をもらい、さて、作るぞ!となった時に、今のレンジでは天井が低すぎて焼けないって事に気付いたわけです。

それじゃあ、ケーキ型を小さくしようって事にはならず、レンジを大きくしようと思う私たちはどうかしているかも。

ただ、それ以外にお菓子を作る上では今のレンジでは不自由があったので、どうせ変えるのなら!とたくさんのレンジを見ました。

最終的に決め手は「レンジで揚げ物が出来る」というところ。

それまで、我が家では過去一回しか揚げ物をしていません。

だって、部屋が油っぽくなるし、二人で食べれる量なんてたかが知れてるのに、その手間はいかほどか!と思うと出来なかったのです。

でも揚物レシピというのはたくさんあって、揚物をしないというだけで、献立が寂しいなと感じる事は何度かありました。

それで、レンジで揚物が出来るという事を知り、どうせ買うならそれを買おう!となり、今日に至ります。

そういう訳で、来たら試したかった揚物!定番の鳥のから揚げを晩の献立にして、デザートにシフォンケーキを、と準備していたら、Qちゃんからメール。

慰労会で飲んでくるとの事。私も慰労して欲しいです。

つーか、どうして8時過ぎの連絡なの?晩御飯は出来ているんですが。

朝、出かける時の会話「誘われた飲み会は断らないよ」というQちゃんの言葉が過ぎりました。

あまりに頭にきて、元同僚S嬢に愚痴メール。

「どう思いますか?私はどうしたらいいのでしょう」と送る。

「何故、誘われたら断らないの?って思ってしまいました。

独身ならわかるんだけど、家で帰りを待っていてくれる人がいるのになぁと。

絶対に行くな、というわけではなく3回に1回くらいは断ってもバチはあたらないし、会社の人も「新婚だから」と許してくれるだろうとも思うのは、勝手なんですかねぇ。」とのレス。

そうなのです。もちろん、とっても飲みの多い会社ですから、きっと少しは断ってくれているのでしょう。そう思いたい。

そうだろうけど、私にしたら、今まで東京では月に一回も飲みに行かなかった人が週に一回もいないって事を多いと感じてしまう。

でも、そう言うと必ず、Qちゃんは言う。

「断ればいいの?」

それに私はいつも答えられない。お願いしなければいけないのだろうかと悩んでしまう。

お願いしなければいけない事項ではないと思う。けど、私の気持ちはきっとわかっていないと分かる。

そうS嬢に話してみた。

「断ればいいじゃなくって、待っている人がいるってことを覚えていてほしいだけなんだけどなぁ。

そんな感じじゃないですか?」

と返ってきた。

あー、そうなの!どうして、そんなに私の気持ちが分かって、スパンと言葉に出来るのでしょう。

いっつも思い出せとは言えないし、それこそ強要することでもないと思う。

でも誘われた時に、ご飯を作って待っている私の事を考えてくれているだろうか。

飲んでいる間に待っている人がいるという事を覚えているだろうか。

Qちゃんは、一人で過ごす事がとても上手だ。だから、待つ事もきっと上手だろうと思う。

でも、私はそれが下手なのだ。

もう、それは努力すれば上手くなると言うものでもなくて、きっとこれ以上身長が伸びたりしないのと同じような理屈で、私はそれが下手で、きっとこれからも上手くはならない。

きっと、同じように感じてくれる事はずっとないだろう。私が待たせる立場になることがあっても。

ただ、お願いだから想像して欲しい。ちょっとだけ、考えてみて欲しいのだ。

待つ事が下手な人間が待つ事を。

そして、それを理解した事を話して欲しい。そうすれば、安心する。安心しても、待つ事は上手くはならないけど、でも安心する。

Qちゃんはきっと、私が外に出て、交流を持てば、そんな事は言わなくなると思っているのだろう。

でも、それは大きな間違いだ。

私は、仕事を持ったとしても、親しい友人が近くにいても、きっと待つ事は上手くはならない。

だから「それなら仕事を持って、待たせる立場になってやれ!」なんて思わない。そんな子どもじみた事には、まったく意味がない。彼は同じように感じたりしないのだから。

色々考えて、それが結論なのだ。

彼は待つ事が上手で、私がそれが下手で、その事がわからないのだ、お互いに。

そして、ヤキモキしている。

背の高い彼の見えている世界と、チビッコの私が見えている世界が違うように、同じ話をしていて、私たちはいつも違うものを見ている。

私は背伸びをして、Qちゃんに近づくようにするから、どうか、Qちゃんも屈んで欲しい。

下手とは、出来ないとはどういうものなのか、少し想像してくれたらいいなと思う。

そして、私はその事を上手く話せたらいいのに、と思う。その努力をすべきだ。私。

求めるだけではいけない。出来る事を考える努力を私もしなくてはいけない。

S嬢が素敵な言葉をくれた。

「我慢をするのではなく、お互いにわかりあうためには時間がかかるだけなんですよ。だって30年近くも別々の生活をしてきたんですもの、ね」

そうなのです、まさにその通り。まだ始まったばかり。

シフォン冷ましている

焼けたらすぐに逆さにして冷ます。

ビンはお酒の入っていたビン。

冷めた

型から抜く前。

ふんわりと膨らんだ生地には幸せが詰まっていると思う。

食べれないけど、作りたくなるのはそのせいだ。

切り分けた

はっきり言おう。

甘いものが嫌いなので、シフォンケーキは見たことしかない!

というわけで、食べても味がいいのか悪いのか、出来がいいのか悪いのか、まったく分かりませんでした。

そんな私が作る意味って。。。。

_ 講座の一日 2005-06-10

今日は、講座を二股している日。

朝から、バタバタと家事をして、午後出掛ける。

まずは、図書館ボランティア養成講座。

お昼ごはんを食べた後という事もあって、どうしても眠たくなる時間。

今日の講師はおじいちゃん先生。ちょっと期待していたのだけど、眠い。

あまりに暇なので、ノートに落書き。

Qちゃんがよく書けていると笑ってくれたので、UPしてみた。

画像をクリックすると拡大します。

らくがき

一旦家に帰り、晩御飯の準備。

今日は、手作りピザ。

なんで、こんな忙しい日にそんな献立?

とりあえず、生地とトマトソースを準備して、講座へ。

カウンセリング講座は、今日から実技。

実は、引っ越してきてからは本当に引きこもりになっていて、知らない人と話すのは苦痛に感じる時もある私としては、正直嫌だなと思わないでもなかった。

でも、始めた以上は途中で止めたくなかったので、重たい足を引きずって講座へ。

いつも講座を受けれる形に配置してあるテーブルが全部はずされていて、椅子だけが円形に配置してあって、その様子を見るだけで、思いっきり、緊張!

でも、それは私だけじゃなかったようだ。

いつもは挨拶もしないような人が目が合うとお互い困ったような顔になって「緊張しますね」と声を掛け合ったりした。

これだけでも、すでにいつもの教室と違った感じだった。

実際に始まるとその感じはさらに強くなった。

まず、ブラインドウォーク。

両手を少しだけ前に出して、目を瞑ってゆっくり会場を歩き回る。

当然、誰かとそっとぶつかる。その度に、こんばんは、と声を掛け合って挨拶するのだ。

これは、よかった。

今まで、誰と知り合うでもない、お互いちょっと警戒しあっている様な感じでもあった教室だったのに、一気に親密感が高まった。

みんな、何が始まるか不安だし、しかも目を瞑っている事もあって、誰かにちょっと触れると「目を開けていいんだ」とホッとして、それは相手も同じである事を表情で確認し、照れたように笑う。共犯者の笑み。

年齢も性別も生活環境も違う、見知らぬ人たちが一つの部屋で、目を瞑って歩き回って、挨拶しあうというのは過去の経験上少ないことだし、しかもみんな講座に来るまでの「今日はどんな講座になるんだ?」という緊張感もあって、余計に安心で親密になった。

たった、挨拶をするっていう簡単な事だけで。

これは、本当にとびっきりの魔法だった。みんなが暖かい気持ちになっていた。

過去の三回で、教室内がこんな雰囲気になった事は一度もなかったのだから、本当に驚いた。

過去に何度も初対面の子ども達と親睦を深めていく為のゲームを何度もやった。もう、効果のあると思われる事は全部やったような気分でいたのだ。でも、それは井の中の蛙だったと思い知った。

こんな魔法がまだあった。子どもの年齢という要素を省いても効果のある方法。

あー、まだまだ勉強しなくては、と心底思った。そして、それがすごく嬉しかった。

その後は、そばにいた人とペアになって、信頼度を測る。

一人が後に倒れ、相棒がそれを支える。

体重を掛けるから、信用しているかが問われる。

ここでも最初のゲームが効果を発揮したと思う。どんな風になった組み合わせも、笑い、会話して、評価しあった。

やはり、今までにない雰囲気になっていた。

そして、またペアを変わる。

次の相手とは、向かい合って座り、五分間相手に対し、好きなように話す。

話し手は、ただ、話す。ひたすらに。

聞き手は、ただ、聞く。相槌だけを打ちながら。

その後、役割をチェンジ。

お互いの話を正確に、何の注釈も脚色も省略もせず、近くにいた別のペアと一緒になり、新しいペアの二人に自分のペアを紹介する。

「他己紹介」

これは、難しかった。ただ話すのも、ただ聞くのも。

でも幸い、興味のある話をしてくれたので、かなり正確に覚えていた。というか、人の話を正確に覚えるのは得意です。

めちゃめちゃ。

そして、それぞれの相手がどこが省かれていて、追加されていたか、などを語り合う。

これも本当によかった。

人は勝手に喋れと言われると、概ね自分の興味のある分野を話すものだ。

それを人に聞かせたいと思うのは人情で、そうすると自然と熱が入る。親密度は増す。

しかも、これはまったく個人的な事だけれど、一緒になった二人の人は、私が今欲しいと思っている情報を持っている人だった。

ここ最近模索し始めた事の情報や手立てを持っていた。

そして、その事を休憩時間に話し、何らかの形で情報提供や協力が得られないかと相談した。

お二方とも気持ちよく、了承してくれた。まだ様々な事が手探りで(昨日から状況把握のために動き出したばかりだ!)何をしていいか私自身がわかっていないので、この約束がどうなるかはわからないけれど、その状況下でそういう出会いがあった事が私を励ました。自分が、今向かおうとしているものが間違っていないと思えた。

そんな興奮状態のまま、講座終了。

初めて、こういった講座に参加してよかったと思った。

夜は、QちゃんとスターウォーズのエピソードⅠ、Ⅱを借りて帰り、ピザを食べながら、Ⅰを観る。

大して凝ったストーリーではなかったけど、面白かった。Qちゃんのリアクションが。

ただ、訳が省略されすぎていて、意味が変わりすぎていて気になったりした。いいんだろうか。

久しぶりに、充実した一日になった。幸せだ。

生地から作ったピザ

ピザにコーラで、DVDを観るなんて、本当に贅沢。

_ 浴衣と帯 2005-06-13

実家に浴衣を取りに行く。置きっ放しだったけど、そろそろ浴衣の季節なので。

実は浴衣着れると公言しているけれど、帯は作り帯をずっと使ってた。

出来れば、結びたいなと思っていたら、足りないものを買いに行った着物屋サンで教えてもらった。

十五分程度だったろうか。

そんなにすぐ出来るのか?と疑い深く思っていたのだけれど、本当に出来るようになってしまった。

すごい。

家に帰って食事をして、すぐに浴衣を着てみる。

あー、いいなぁ、この気楽な感じ。絶対、着物って特別な衣服ではないと思うのですよ。

というか、そう思える生活がしたいのです。着物が日常の生活。

15分ぐらいかな、着れました。

これで、いつでも人に着せる事も出来ます。いつでもうちに来い、友人共!オレが着せてやる。

浴衣は無駄に持っているので、自宅用とよそ行き用を三着持って帰ってきた。

自宅用を頻繁に着て、練習しようっと。

着物を着る時にいつも思うのは、着物は本当に自分が作品になるなぁという事です。

余った布の部分を綺麗に処理できているか、とか、皺の寄り方とかの細かいところ一つで綺麗さが全然違う。

綺麗に着れているのを見ると、やっぱりオオ!と思う。

同じ着るなら綺麗に着たいよね、って事で、着付け教室に通おうかと思ってます。

Qちゃんは、こういう事に寛大でありがたい。

出来ればね、週のうち二日くらいは着物で過ごしたいです。絶対、背筋がピンとなる素敵な一日を作れそうな気がするので。

何度も自分で浴衣とか着ていて思うけど、私は着る手間がちっとも苦痛じゃないタイプです。

勝手に向いているのだ、と思っている。ふふふ。

正直に言うと、洋服って買うのが苦手だ。あんまり欲しいと思わない。

でも着物は欲しい。ちょっと高価でも。

その分大事にすると約束できるし、本当に大事にすると思うんだよね。

ちなみに、自宅用にしている浴衣は、母のお下がりですよ。

着物ってそんなに流行がなくて、生地も高価な分はいいモノを使ってあるので、丁寧に扱えば(そしてお手入れをきちんとしていれば)ちゃんと長く使えるので、洋服よりずっと購買意欲が高まります。

洋服買えなくてもいいから、帯買ってって思う。

帯だけ買ってもらっても、すぐに着れないのだけれど、そこがまたいい。自分であわせる楽しみがあるよね。

そういうわけで、しばらくは浴衣をちょこちょこ着て過ごします。

Qちゃんはさ、「わー!」って浴衣ぐらいじゃ盛り上がってもくれないけどね。

浴衣着たら、点数UPという評価ではないようです。がっくり。いいけどさ。

褒めてもらえるまで、浴衣姿でずっとQちゃんの前で回ってました。みてみてーって。

アホですよ、オレ。

サボテン

三年以上前に植えた種から育てたサボテンが実家で花を咲かせていた。

東京に持っていけなくて実家に置いていったけど、あそこは本当に日当りが良くていい環境だからさぼちゃんにとっては、東京に行くより良かったと思う。

幸せで喜んでいるのが分かる綺麗な、そして幸せな黄色の花。

別の角度では写真の方でUPします。

_ 想像力。 2005-06-14

21時半まで、晩御飯の準備をしたまま待って。

そして、飲み会だそうです。

家事は私の仕事だと思っている。

だから、それが無駄になった瞬間って、泣けてくるぐらい情けない気持ち。

何時間も掛けて準備した企画書が、無駄になった時みたいに。

一生懸命作ったエクセルの表の原本をあっさりと誰かに消されたみたいに。

想像しよう。

分かる。

突然の飲み会。

あるよ、外にいればそんな事、あると思う。

望んでなくてもね。

そうなんだろう。

でも、出来るだけ体にいいものを。

出来るだけ、栄養のあるものを。

時間をかけて準備した私の気持ちはどこに行くんだろう。

会社みたいに上司の都合で、自分の企画が流れたと仕方ないと思うのと同じように、仕方ないとしなければいけないんだ。

きっと。

どうやって、乗り越えたっけ。

あの悔しさ。

あの辛さ。

そうそう、いつもQちゃんが聞いてくれていたのだった。

では、今、誰に言えばいいんだろう。

分かる、本当に分かるんだよ、私は君の気持ちも。

でも、だから、同じぐらいわかって欲しい。

社会的には何も認められない私の家事という仕事は、無駄になった瞬間に何の価値もなくなるんだ。

会社で流れた企画書をどこかで流用したり、何度も諦めないで、訴え続けたりするみたいには出来ないんだよ。

そういう道を選んだのは自分なのに、こんな責め方をしてしまうのはずるいのだろうか。

_ クールビズ 2005-06-16

世間では色々と騒がれているようですが、うちではQちゃんは何も変わらないので、全然影響はありません。

役所関係に勤めている友人によれば、多くのおじさんたちは「ゴルフに行きそこなったオヤジ」だそうで、非常に不評です。

まぁ、映像を見なくても想像はつきます。

ダレタおじさんたちの姿。

余程のおしゃれさんか、スタイルがよくないと、なかなか難しいのでは?と思うわけです。

そう思っていたら、こんな映像が、届きました。

メルマガのインタビューで応える、小泉君。

やっぱり、これじゃ、ただのだらしないオヤジです。

コメント。

―――(インタビュアー)常にいろんな情報が(メルマガで)発信されていますが、最近は、クールビズ。※()は私の補足。

(首相)今日もクールビズだよ。ところが、今日はこれから外国の首脳が見えて、その会談のときにはやはりネクタイをするんです。相手に合わせて、失礼にならないように、先方も背広で来たい、ネクタイしたいと言うと、私だけノーネクタイでは悪いから、そのときは私もネクタイをするんです。

 着替えるのも面倒だと思って、ネクタイして上着を着ればわからないようなシャツを着るんです。

いやー、駄目じゃん。

着替えるのが面倒とか言ってたら駄目だよ。だから、そんないい具合の酔っ払いで説教を始めちゃうお父さんみたいに写っちゃうんだから。着替えるのが面倒だけど、でもそういう気分転換も大事だよね、ぐらいの事は言って欲しいわけです。

これなら、暑苦しいスーツ姿でいて欲しい。でも、本当にちゃんとしている人は、どんな格好でも素敵なものです。

小泉さんも最初の頃は素敵でしたよ、割と。もう、駄目かしらねー。

ちなみに、カウンセリング講座の社協のお兄さんは、クールビズでも素敵です。スタイルの違いですな。

あと、お洒落ですよ、この人。さり気ない色気があるもん。

あの、仕事が出来なさそうな感じは省くとしても。

_ どう応えれば? 2005-06-17

今朝の会話。

「昨日ね、郵便を取りに行ったら、人がいたから挨拶したんだけど、そしたら、『暑いですねー』って言われたの」

「うん、うん」

「それで、『梅雨に入ったのに、雨が降りませんね』って返したわけ」

「妥当だね」

「そうしたら『雨降らないのよね。何ででしょう?』って言われちゃったんだけど、それにはやっぱり科学的根拠とか、迷信とかについて語った方が良かったのかな」

「『何故って考えるのは素敵な事ですね!!(NHKのお姉さん的に)』って応えれば良かったんだよ」

「マジで?」

「もしくは、『あなたのせいですよ!』と指差しして逆切れするとか」

どうして、こんなにブラックなんだろう、Qちゃんって。

しかも、そんな事を語る時だけ、目が生き生きしている気がする。

_ 父の日 2005-06-19

花を持って、実家へ。

父に花を贈る。

弟も帰ってきて、弟は美術展のチケットを贈っていた。

憎いセンス。むぅ。

みんなで、お寿司を食べて、これから父が生垣を刈るという話になり、Qちゃんが手伝いを申し出る。

おおお!

都会っ子のQちゃんは、私が十年以上馴染んで過ごした庭に、最初はちょっと似合わなかった。

きっと、庭の方も緊張していたのだろう。

でも時間が経てば、庭もQちゃんを受け入れ、Qちゃんも庭に慣れ、Qちゃんは生垣を上手に刈れるようになった。

不思議な光景だった。見ていて、胸が痛くなった。

私は何度もこの庭で、様々な花を植え、柴を刈り、日曜日を過ごした。

その事を幸せだと感じる度に、もう一度この幸せを感じられる事が出来るだろうかと胸を痛めた。

いとおしい事は、手に入りにくく、失いやすいものだと感じていたからだ。

その気持ちを思い出した。同じ場所にいる、高校生の自分が感じられたのだろう。

高校生の自分、恐れないで生きていい。

高校生のその時間より、未来の時間の今はとても楽しい。

そう、思った。

私の抱えられる荷物には限界がある。

でも、可能な事はやろう。

弱ってきた父を見て、そう思った。

この人とは本当に色々な事があったし、私を一番傷つけた人は多分この人で、そして一番物事を教えてくれたのもこの人だった。

悪いことをなかった事に出来るほど、大人じゃないけど、学んだ事を忘れるほど、馬鹿でもない。

父の代わりにはなれない。支えにもなれないだろう。

でも、この人が残そうとしたものを、何一つ忘れないでいよう。

この人が守ったもの、大事にしたものを覚えていよう。

そう誓う。

_ 人生を取り戻せ 2005-06-20

空梅雨です。雨、ちょっと恋しいかも。

今日は、午後から「熱い親の会」というのに参加してきました。

これはカウンセリング講座で仲良くなった方のお誘いで、どんな会かと言うと、そのままで「熱いお母さん達」が集まっているのです。

役所の生活支援課の協力も得て、運営がなされているようで、会議も生活支援課の会議室で行われました。

私を誘ってくれたS山さんは、学習塾の先生だと知っていたのですが、あとの人の事は何の情報もなく、まぁ、いきなり行って、いきなり参加です。

聞く限り、今までは割と自由に、現状の事を語り合う会だったようなのですが、これからは活動認知してもらおうという事で、小さなイベントを行っていくという事でした。

どの方も勢いがあって、本当にその人なりに現状を真剣に考えていて、そして積極的で、貪欲。

こういう主婦としての生き方もあるのだな、と感心したりしました。

そして、この場所がどんなに薬物の影響を受けやすい場所かという事やそれについての取り組みの多さ、そして、効果のなさというものも知りました。

当然、皆さんの意見も「薬物」「性教育」というところに集中しているように感じました。

あとね、不登校。

どの話も勉強になったけど、私の思うところとは違うというのが正直なところ。

でも、S山さんのいう事だけはわかった。彼女は、子どもというものを「不登校」とか「薬物依存」とか「学力」とか、そういうものを取り外してもっと大きな枠組みで見ているような気がしたせいだと思う。

どうしようかな、と思ったけど、仕方ないな、と思って「私、元不登校児ですよ」とカミングアウト。

いや、そんなに驚かれても困るし、いいネタのように見られても困るのですが。

言わなくてもいい事だったけど、でも、私は私の方法で子ども達へのアプローチをしている。そのための手法を探っている。

だから、言わなくてはいけないような気がした。

間違ってもらっては困るのだ。こういう風に子どもと接しようとしている人たちに。

全ての不登校児に規則性などない。ひょっとしたら、不登校に至る発端も原因もない子だっているかもしれない。

そう言ったら、驚くだろうか?

でも、考えてみて欲しい。

親の、もしくは大人になった今の自分ではなく、子どもの時の自分の頭に戻って。

嫌いな子に対して、理由付けをしただろうか?

あなたは、何が好きで、何が嫌いで、その理由を全て人に説明できただろうか?

私は出来なかった。

だから、これといって、発端なんてなかった。

嫌な事はたくさんあった。それを避けられたら、楽だと思った。でも、学校に行くのは「義務」だった。

なのに、ある日病気で休んだ時の自分の気持ちの開放感。明日への憂鬱。

それだけだったように思う。

そして、癖になった。癖になったら、それが病気になるのは簡単だった。

病気になったら、本物だった。「行かない」のではない、「行けない」になる。

避けられない場所で、何度かその理由について語ったようにも思う。でも、その場しのぎだ。

聞こえのいい理由を並べた。大人はそれで、勝手に考えて、勝手に納得した。

それを止めたのは、単純な理由だった。

続ける事が簡単だったからだ。

このまま、不登校をどこまでも続けられると感じた。心の底から。

だから、意味がないと思った。どこまで行っても、同じ毎日しかないのだ。

苦痛も喜びもない日々。

でも、始めたのは私だったから、幕も私が引かねばならなかった。

だから、止めたのだ。

止まっていた自分の時計のねじを自分の意志で巻いて、また人生を始めた。

不登校の事を思い出していて、今の自分の生活と似ていると思った。

自分の時間を自分で使い、自分の為だけに過ごす毎日。

でも、自分の人生を歩んでない毎日。私はQちゃんの腕にぶら下がり、Qちゃんに人生を歩んでもらっているようなものだ。

これは、私が専業主婦だからという事ではない。

私が、自分をすっかり見失っているから。

そして、気付く。同じように。

「人生を取り戻せ」

私は自分に思う。誰に取られたわけではない。

私が投げ出してしまった自分の人生を取り戻さなければ。

しっかりと歩こう。どうなっても。

このまま、失い続けるより、自分から手放した方がいいものだってあるのだ。

私は家族を得た。理解者を得た。

だから、これ以上欲張ってはいけない。

手放す勇気を持とう。11歳の私に出来て、29歳の私に出来ないなんて、そんな話はないはずだ。

だから、仕切りなおす。そして、人生を取り戻す。

私には、それが出来る。私だけでもそう信じよう。

_ リンク 2005-06-21

ここは(別に意識していないけど、なぜか)完全にクローズなページですが、リンクを貼ってもらったようです。

すまんねぇ。

頑張って更新するよ、せめて。

リンクを貼ってくれたのは、この人ですよ。

私の妹分でやんす。

いつもいつも私に呼び出されて、走り回っているのです。

分かってくれると思うと、お願いもしやすくなるし、絶対に物事を悪く捉えない子なので、頼りになるのでした。

いつだって。これからも。

あと、そういえば、最近、前の前の会社の上司から、ブログ開設の通知が来ていました。

宣伝してくれと言われてけど、不適任だわ、あたし。

ちなみに、それはここ

この人とは、在職中は色々なケンカをしたものです。私はまだまだ連勝中の営業気分だったから、どうしてもこの人の手法を納得いかなくて、よく言いあったりしたなぁ。

でも、よく考えたら、そんなに本音で仕事が出来た事は幸せな事だったと今なら思えるのでした。

何だかんだと言いつつ、お世話になったしね。

どんな事も過ぎ去ればいい思い出ですが。

_ クロワッサンを作ったり、相談にのったり。 2005-06-22

Qちゃんの熱烈なリクエストにより、クロワッサンを作る。

家事をして、親の会の簡単な仕事をして、11時からスタートしたのに、焼けたのは17時だった。時間掛かり過ぎ。

その間、様々な問い合わせが。

夫は、司法書士の知識はあるか?土地の事で聞きたいとか、松山の宿が知りたいとか。

そりゃ、調べれば分かる事は調べます。お答えしますとも。

(ちなみに夫は、司法書士ではありません。叔父は司法書士だけど)

たまーにこういう事がある。色々聞かれる事が。

Qちゃんに言うと「顔がでかいからねー」

間違ってます、それ。

クロワッサンは、こう暑くなるとねかしの時間がかかるので、本当に手間が掛かります。

でもね、やっぱりサクサクのたくさんの層が出来たら嬉しいのでした。

幸せ。

6/22クロワッサン

弟の誕生日だったので、夜に簡単なメールを。

早く大人になってくれる事を心から祈っているよ。

_ 映画を観たり 2005-06-25

昼頃に朝ご飯を食べて、ドライブがてらクッキングシートとバターを買いに出掛ける。

帰ってきてから、QちゃんはPCへ。

私はキッチンで、パンを作る。

今日は、レーズンパンを。

レーズンを入れて丸くした生地にちょっと切り込みを入れて、グラニュー糖をまぶす。

このレーズンは、本当においしい。

レーズンって正直言って、あまり好きではなかったけど、これなら食べてもいいかな、と思う。

無事に焼きあがりました。

ストック用に作ったはずなのに、気がつけばほとんどなくなっていた。

6/25のパン

夕方から、近所の映画館へ、これを観に行く。

予習したから、それなりに楽しめましたが、しかし乱暴な展開だった。

人気映画って、「ここまでは知ってるだろう」っていうのに頼っていて、作りが乱暴になっているような気がする。

いきなりこれだけ観ても楽しめないだろうなぁ。

これだけの人気映画だから、それでもいいのかもしれないけど、釈然としなかった。

そして、戸田奈津子。またもや。

訳がおかし過ぎる。

オペラ座の怪人なんか、ただのストーカーのように訳されていたが、ここでも、また。

これは、否応なしに英語を勉強せねばならぬと言う罠?

でも、集中して字幕を見れないようなのは止めて欲しいです。マジで。

しかし、概ね楽しめた。

ショックだったのは、わざわざチケットを早めに買ったのに、ガラガラだったという事。

本当に人気映画だったのだろうか。気のせい?

_ 雨音を聴き、梅酒を漬ける 2005-06-26

朝起きると、久しぶりの雨音!

ジッと聴いてしまった。嬉しい。

でも、すぐ止んだ。

朝ご飯も食べずに、買い物へ。

今年は誰も私に梅酒を作ったか、とか作るのか、とか言ってこなかったので、作るのは止めようかと思っていたが、結局買ってしまった。いつもより、一ヶ月遅れで作る。おいしいだろうか。

砂糖は控えめにする。

やっぱり、毎年やっている事をやらないとどうも落ち着かない。これで、梅雨を越えるような気分になった。

梅酒ビンを丁寧に熱湯で消毒したり、一粒ずつ、梅を丁寧に拭いたり、そういう作業が私は好きだ。

何かを丁寧に込める作業。先の楽しみを詰める作業だと思う。

梅酒

並行しながら、コーンパンを焼く。

コーンとマヨネーズを載せて。本来ならパセリを載せる所に、青海苔を載せた。別に問題はなかろう。

6/26のパン

お昼ごはんは、かりっと焼いた油揚げとポーチドエッグとかつお節を茹でてお湯を切ったうどんの上に載せて、擂ったしょうがとネギを置き、お醤油をかけて食べた。意外と旨かった。しかも、楽チン。

ダシを使うと暑いし、かといって冷たいものばかりでは体に悪いので、こういうのも悪くない。

夜はちょっと愚図ってしまった。

最終的には私の勘違いだったのだけれど、「何でそうなったのだろう?」と考えてもらえずに、「調整すればいいだけじゃない」と言われたのがショックだった。

原因が分からなければ、また同じ事をするとも思ったし、何でそうなったのか分からないのに、またその楽しいとは思えない作業を続けていく自信が全くなくなり、加えて、今までやってきた全てが無駄になったと強く感じてしまったから。

体調が悪いと余計に些細な事に傷ついてしまう。しかも、自分でコントロール出来ない時期と言うのがあるので、どうしようもない。

男の人にはわかるまい。でも察して欲しいと思う。

コントロール外にいる自分を持て余す事を。

そして、いい加減学習しろ、自分、とも思う。ただ、年々色々な形で体が痛んでいくので、なかなか追いつかないのも事実。

いつまでも、ここに留まっていられないという事を自分の体に知らされる。

可能性はどんどんと減って、選択肢も減っていくと日に日に思い知らされて、ちょっと切なくなる。

それが老いるという事だから仕方がない。受け入れていく思考を手に入れる努力をしようと思う。

_ 何でもない月曜日。 2005-06-27

暑い一日。

風が強くて、強すぎて、家中が砂っぽくなる。

困ったな、と思うけど、何せ暑くて閉切ったりは出来なくて、仕方なく、何度も拭き掃除をする。

それでも砂っぽいのは仕方がないと諦める。

朝一でふらりと卵だけを買いに出掛けて、あとは家で過ごした。

何だかんだと言っていても、やっぱり引きこもりなのかもしれない。

月曜日は、週末に溜め込んだ家事がたくさんあるので、家で過ごす時間が重要。

週末、家事をまったくしない訳にはいかないけど、でも出来るだけQちゃんと過ごしたい。

そう思うので、洗濯物は取り入れたままとかになっていて、みっともないけど、見なかったふり。

もっとも、そうまでして、二人で何かするかといえば、そうでもなかったりする。

「妻」と逢引をしているQちゃんの横で本を読んだり、パソコンを触っているのが好きなのだ。でも、時々寂しくなって、話しかけてみたりする。上の空の返答でも返ってこないよりいい。

その溜まった家事を砂っぽさと戦いながらやっつける。

Yシャツにアイロンを掛けたりとかしながら、その意味を考えたりする。

クリーニングに出すと親の敵のように糊付けされていて苦しいので、私がアイロンを掛けた方が着易いと<たまに>言ってくれるので、これは意味があるのだ、とか思う。

そういう事の繰り返し。

そんな事をしていたら、携帯が鳴った。随分と久しぶりすぎて、携帯が鳴っているという事に気付くのに時間がかかった。

仙台のSさんが、日記を見て、心配して電話をくれたのであった。

ありがたい。

鬱の時は、本当にどうしようもなくなるけど、こういう気遣いをしてもらえるのは本当に嬉しい。

それを期待して書いているわけではなくて、本当にその時々の自分と向き合いたくて、向き合ってじっくりと考えたり、記録したりする為に書いているのだけれど、こういう反応は本当に嬉しいと素直に思う。

Qちゃんは、自分の事が書かれるようになるまで、この日記の事を(私が素直に書き過ぎていて)臭いものに蓋をするようなリアクションをしていたし、その反応もわからなくもないけれど、別に偶然の場合を除き、不特定多数の人に見てもらおうと思ってもいないので、いいと思っている。

もちろん、それでもルールはあって、そこから逸脱しないようにしているつもりなのだけれど。

夜は久しぶりに早く帰ってきたQちゃんとプログラムについて話す。

共通の趣味を持ちたいと思っているのだけれど、なかなか難しい。二人とも新しい事にチャレンジするのが面倒だと思っていて、自分の趣味を相手に共有してもらえないかと考えるせいだと思う。

将棋とか言われたけど(Qちゃんは将棋好き)、負ける勝負をするのって嫌いだ。

勝つって分かっている時以外に、勝ち負けを決める事をする事が嫌いなのだ。

それで、私からの提案としては、プログラムを習う事。

Qちゃんは以前、サルでもわかるプログラム入門を三回程度で連載していたけど、文字校をしていて、ちっとも分からなかったので、本当に不満だったのだ。

サルでもわかるって嘘じゃん、と思っていた。そう思いながら書店などに行って見てみても、本当にサルでも分かるプログラムの本って少ない。いや、ないと思う。

だから、それをしてほしいとずっと言っていたのだ。

今晩がその一回目。

ちっとも分からなかったとはいえ、何度も原稿を読んでいた効果もあった(のだろう)。

ちょっとだけ、プログラムってものが分かった。

これは私一人だけで覚えては勿体無いので、ネット上で公開する事にしようと思う。

そういうプレッシャーがあってこそ、上手くいくのではないかと目論んでいる。

勉強しながらコーヒーを飲んだので、効果覿面!すぐに寝てしまった。

コーヒーを飲むとすぐに眠くなるのだ。オレ。

_ また。 2005-06-28

暑い。

扇風機もつけないで、過ごしてます。

汗が、湧いてくる。

午前中は、昨日のプログラムの話をまとめたり、図を描いたりして過ごす。

夕方から、また砂っぽい家の中を拭きまわる。

汚い。

買い物に行って郵便物を見たら、転送で脅迫状が来ていた。

いや、違います。警告書。

荻窪の都民税。あ、そういや払ってないような。いや、払ってないよ、うん。

どうしようかね。

保留。

差し押さえって言ってもさ、給与はないし、問い合わせされて困る会社もないし、貯金もないし、車も不動産も株もなーんもない。

だから、もうちょっと見てもいいかなぁなんて。

友人によると、段々と色が変わっていくらしい。

まだ、序の口?

まあ、適当なところまで、待ってもらおう。待て。

夕方から、また、パンを焼く。

今日は、くるみパン。くるみに行き当たると、甘みがしてよかった。

でもQちゃんは、レーズンの方が好きだろうと思った。

夜は、夕飯を作りながら、ドキドキしていた。

Qちゃん、帰って来るかなって。夕飯、無駄にならないかなって。

そして、何だかこういう状態は心に良くないと思った。

飲みに行かれるというのも嫌なんだけど、夕飯が無駄になるのが嫌なのだ。

これは、私の心を入換えないといけないのだろうと思う。

そういう事をモヤシを炒めながら考える。主婦って感じ。

Qちゃんは、ちゃんと帰ってきた。ホ。

ご飯を食べて、色々な話をする。主に会社の話。会社の仕組みが聞けるのって楽しい。

自分の経験に当てはめて考え直すのは私の理解のためにはいいのだけれど、どうも馬鹿の一つ覚えっぽくて嫌だなとも思う。

私も昔はね、、という感じ。でも、それしかないのは仕方ないか。

あまり、自分を大きく見せようというのは、もう止めよう。

それで、誰かの期待を裏切ってしまうのは仕方がないではないか。

Qちゃんとプログラムの話を確認して、また手直しをすることに。

二人で何かを作れるのは、本当に嬉しい。

楽しい。

_ おっかしーなー 2005-06-29

朝、「金曜日に飲みに行こうか」と誘うと、「会社の飲み会がある<かも>しれない」と振られた。

あんまりじゃない?未定の予定の方が優先?

と、泣きたくなる気分だったのだが、要するに話が進んでいるのが聞かれてなかったという事なのだろうと思い、また余計にどんよりする。

予定でも早く分かれば、私だって、他の予定を立てることが出来るのに。

一番嫌なのは、ご飯が、一生懸命考えた献立が、無駄になることなのにな、と思う。

どうしようもない気分で、お弁当を詰めたけど、どう考えたって愛がこもらない弁当だったので、初めて写真に残さなかった。

別にひどいものばかりつめたわけではない。

気分の問題だ。

中学時代からの友人にメールカウンセリングしてもらっていたら、色々と自分の気持ちが分かって、本当にビックリした。

そうなのか、と思う事もあって、今のむしゃくしゃした気持ちの原因も全部分かって、分かったから解決するわけではないが、妙に安心した気分になって、よかった。

仕事に関しても、色々な事が分かった。

気晴らしに昔の職場に、ガトーショコラを焼いて持っていく。

みんな、ビックリしていた。そうか、結婚した事も福岡にいる事も言ってなかったのであった。

驚くほど歓迎された。

事務所に向かい入れられ、話し込み、その間に私が来ていると誰かが、長崎の人にもメールし、長崎から私宛に電話が掛かってきたりもして、本当にビックリだった。

昔の職場は、グループ会社に派遣会社を持っていて、そこの責任者の方にも昔良くして頂いたので、ご挨拶に寄ったら、そこでも歓迎していただき、「何してんの?え、専業主婦?もったいないわ、うちに登録しておきなさい」となぜか、登録までさせられた。

おっかしーなー。

いいのか、それで?

そんなこんなで揉みくちゃにされたら、気分は上向きになって、コンタクトを取りに行ったり、立ち読みしたりして時間をつぶし、Qちゃんと待ち合わせて飲みに行った。

思う事や気付いた事を話して、すっきりした。

家で食事をしながら話すのと、外で食事をしながら話すのでは少し違うと思う。

やっぱり、たまには外食って大事だと思う。

後片付けもしなくていいしね。