2002年4月 - へびあし。


_ ジグソーパズル 2002-04-01

壁が見えないと、部屋が狭くなるので持って来てはいないが、実はジグソーパズルをいくつか作っていた時期があった。

先日、その箱だけを人に発見されて、驚かれたので驚いた。

「あんな根気を必要とするもの・・・・・」と呟かれたりした。

でも、言っておく。

私はパズルを持っているし、作っていたとは言ったけど「作り上げた」とは言っていないのである。

高校生の頃だったろうか。

己の根気のなさに嫌気がさし、「自己訓練に」と始めたのがきっかけだったりする。

根気がないことを自覚しているわけだから、少ないピースのものからチャレンジすればいいのに、1000ピースから始めてしまうあたりが、「さすが私」と言えよう。

当然のように、亀の歩み以下のスピードでしか進んでいかない。

放置されすぎていて、たまに双六のように「スタートに戻る」という事態も起きたりする。

しかし、本人は至って平気だったりする。

「“いつか”出来上がるさ」ってな感じである。

父は私とは反対で、こういったものが得意で、最終的には父が我慢できなくなって、いつの間にか父が作ってしまうのである。

つまり、「作り上げた」経験を私はもたない。

結局、その性根は今も変わらないままで、私には根性とか根気とかが著しく欠けている。

あの時、手伝ってもらわなければね~。

根気も根性も培われていたかもしれないのに。

ねぇ、お父さん?

_ 春の便り 2002-04-02

久しぶりに、子どもから手紙が来た。

私の子どもではない。

もちろん。

私が地域ボランティア時代に担当していた子どもである。

最後の年の参加者だから、かれこれ四年前のことになる。

小学校五年生だった彼女は、もう中学二年生。

時間が経つのは、早いものだ。

手紙は、小分けされ、なんと合計13枚におよぶ大作であった。

己の中学時代を照らし合わせながら、読みすすめる。

私達の頃は「彼氏」など口にするのも、こっぱずかしいような風潮があった。

「元彼」などという単語はなかったように思う。

いや、あったかも知れないが、使用していたのはごく小数の人間であろう。

自分では、彼女とそう年齢が離れているつもりはないのだけれど、そう考えていくと13歳近く離れているのだなぁと思ってしまう。

「元彼がね・・・」なんて文章を見ると、カルチャーショックですらある。

ジェネレーションギャップってやつでしょうかねぇ・・・・。

それでも、彼氏に「バイバイ」って言われて嬉しかった、とかを見ると使う言葉が背伸びしているだけで、年相応の経験を重ねているのだな、と安心する。

「お話たくさんしたの。いいでしょ?」なんて書かれてしまうと、リアクションに困ってしまって、ちょっと悲しくなる。

彼女にとって、私はどんな立場にいるのやら。

しかし、私にとっては、かわいい妹分であることは間違いない事実である。

出来るだけ、変な背伸びをせずに、年相応に経験を思い出を、確実に重ねていってもらいたいものである。

参加者の女の子達には、いつも言ってきた言葉がある。

「めざせ!いい女!」

私の名前とこの文句の書かれたTシャツを着て帰ってきた子どもを見て、保護者の方が何を思われるかは、あまり考えないようにしている。

世の中には、しらなくていいこともある。

妹分たちよ、私にとってもこれは永遠のテーマだ。

「めざせ!いい女!」

私はいつまでも、威張って君達の姉でいられるように、精進していく所存である。

かわいい妹分、弟分達に幸多からん事を祈っている。

_ 光陰矢のごとし 2002-04-03

試験の申し込み受付が始まりました。

申し込みをしました。

二週間ぐらい前から、結構焦って勉強してます。

まだ四分の一ぐらい、手をつけていないところがあります。

間に合うんでしょーか。

てへ。

6月30日。

試験です。

いや~ん。

年内に上級まで取得することが目標です。

あはははははー。

勉強します。

はい。

_ 休日の一日 2002-04-07

予定を何一つ入れずに、「何もしない」宣言。

なのに十分に眠ることすら出来ずに、頭痛で目覚める。

苺ジャムを作りながら、私は甘いことだけ考えてみる。

もちろん、そんな考えからはすぐ覚めて。

何故か、夕方から職場で仕事。

_ 大雨の一日 2002-04-16

朝から恐ろしいほどの雨が降る。

3,4年前の大雨を思い出す。

あの時は、購入一年未満の愛車が会社と一緒に水没し、廃車になった。

地下街に水が入り、亡くなった方も出たぐらいだから、それに比べれば、車ぐらいでよかったと思う。

ただ、博多の街中を車で泳いだ恐怖は、未だに忘れられない。

電話での先輩の指示。

「止まるな!止まったら、車がイカレル!」

営業車だったけど、あの水中で止まらなかったのはすごいと思う。

渋滞の中を何とか止まらないように潜り抜け、会社に戻ってきたら、会社が水没していた。

愛車と一緒に。

こんな雨の日はいつも思い出す。

あの大雨の日。

社長の営業方針に惚れ込んで、半年かけて口説き落とした会社の初めての勉強会の日だった。

あれだけ惚れ込んだ社長と念願叶って、初めて会話をした日でもあった。

そして、最後の会話になった。

すでに彼の人の体は、病が蝕んでいた。

雨と一緒に思い出す。

一緒に仕事をさせていただいて、光栄でした。

ご冥福をお祈りしています。

_ 後輩のことなど。 2002-04-17

後輩Tから、メールが来た。

彼は、私が発起人のボランティア団体に(見事に騙されて)参加していた、スポーツマンだ。

この団体は、表向きは子ども会のようなもので、小中学生が団体生活を楽しく学ぶというだったが、裏の目的は、参加スタッフがどこまで「バカ」になり、自分自身が楽しむことが出来るかというものだった。

よって、プログラムは、どのぐらい面白いかということが重要だった。

どれだけ煮詰められている、綿密なプログラムでも「これは、自分自身でやってみて面白いと思う?」という私の質問に「はい!」と即答出来ないものは、全て突き返された。

わざわざ、自分たちで責任を背負い行うのだから、心底楽しんで欲しかったのだ。

「大人も子どもも楽しむこと」

それがコンセプトだった。

その団体にあって、Tはなかなかのツワモノであった。

予期せず、変わり者ばっかりが揃ってしまった中で、彼はスポーツマンらしい「爽やかな変わり者ぶり」を余すところなく、発揮してくれた。

「海でのプログラムなんだけど、もっと面白いことない?」と私が言えば、

「みんなで『バカヤロー』って叫ぶってのはどうですかね?」と真顔で返し。

「スタッフも動きやすい格好で参加してね」と言えば、

「着ぐるみは、マズイですか?」と問う。

(そして、本当に着ぐるみで来た。)

彼女が出来れば、イベントに大幅遅刻してくるというあたりも、彼らしくて最高だ。

(子ども達にまでその悪行が知れ渡り、女の子達からは総スカンを喰らう)

しかも「車を買ったら、振られたんですよ。車、どうしたらいいと思います?」などというオチがつく所も泣かせるではないか。

とにかく、どこまでも楽しむためによい意味での「バカ」になれる男T。

この春、見事に大学五年生になることが決定したという。

「みんな忙しくて寂しいんですよ~。集まってバカな話をしましょうよ~」

今はなんの活動も行っていない、この団体の召集をかけるのはいつも彼だ。

この団体での出会いを大切にしてくれているTには、実はいつも感謝している。

久しぶりに彼らに会うことになりそうだ。

変わっていて欲しくないような、変わっていて欲しいような。

楽しみである。

_ 難しさ 2002-04-18

手話の会で、手話で歌おうということになった。

ろうあ者の方を交えて、歌詞を見ながら、手話を当てはめていく。

「犬のおまわりさん」

「ウサギとカメ」

この二曲を使った。

ご存知の方が多いと思う。

「犬のおまわりさん」は何の問題もなかった。

問題は「ウサギとカメ」。

『もしもし カメよ カメさんよ~♪

 (中略)

 歩みの のろい ものはない

 どうして そんなに のろいのか』

『何を おっしゃる ウサギさん

 (後略)』

ろうあ者の方が聞く。

「『ものはない』の意味がわからない」

意味は説明出来る。

「一番のろいって言ってるんだよ」

でも「なんでこんな文章なのか」と文章の意味を聞かれても答えられないのである。

結局「『ものはない』の文章は『いきものはない』を省略して、『もの』になっている」と説明。

それでも納得はしてなくて、でも「仕方ない」という感じ。

そういう諦めに慣れている気がした。

ちょっと悲しい。

同じく、『おっしゃる』の意味がわからない。

「『言う』を丁寧にいってるんだよ」

これは、すぐに理解してもらえた。

ただ、手話に「敬語」は(確か)存在しない。

どんな状況で、どんな風に使われているかはピンとはこないのだろう。

通じないのは、構わない。

外国語を学ぶ上でも同じような躓きはきっとあるはずだし、それらは交流を深めたりすることで乗り越えていけるはずだからだ。

でも、今回私は「諦めること」に「慣れている」ように見えたその態度が悲しかったのだ。

こんな風にどのくらいのことを諦めてきたのだろうか、そう思った。

全てにおいて、諦めないで欲しいとは思っていない。

でも、何故か悲しかった。

なんとなく、なんとなく。

_ 心の栄養 2002-04-19

講演会を聞きに行った。

期待していたような内容からは、少しずれていたけれど、とてもいいお話を聞くことが出来た。

人が人を生かすことに全力を注いでいる。

それは、ともすれば、傲慢な考え方だと捉える人もあろう。

でも、それに救われている人がいる。

自分のしてきたことを真っ直ぐに話される姿が印象的だった。

追求しているもの、それによって得るもの、それらが何であれ、一生懸命な取り組みは心を打つ。

己の姿を思う。

_ 私。 2002-04-20

私は、私でいることしか出来ません。

ワガママで、身勝手で、私自身に一生懸命で、それで手一杯です。

それ以外を望まれれば、私は私自身を止めて生きなければなりません。

私じゃなくなって生きることなんて、何の意味があるんでしょう。

たとえ私というものが確立されていなくても、私は私として生きることを模索しながら求めていて、

私には私を放棄する苦痛に耐えれる自信がありません。

私が追い詰めて、傷つけてきた人たちのことを忘れたりはしない。

それでも、私は私でいることしか出来ない。

それが、今の正直な気持ち。

「気持ちの冷たいやつだ」と何度も言われてきたけれど、その言葉も受け入れることしか出来ません。

本当に、ごめんなさい。

せめて、迷惑をかけないと啖呵を切れればいいのにね。






_ 気持ちの洗濯 2002-04-21

映画「友へ」を観ました。

恥ずかしながら、泣きました。

実は私、涙腺がゆるいのです。

ちなみに、「クールランニング」を観て泣きました。

本当です。

(・・・っていうか、泣けるでしょ?あれ。)

ただ、「友情映画」っていう触れ込みは間違ってると思います。

「韓国ヤクザ友情映画」が正解じゃないかと。

ドロドロした愛憎劇が増えている昨今。

なんだか、ピュアな気持ちになりました。

いや、血はいっぱい出る映画ではあるんだけど。

ここのところの映画にない、気持ちの純粋さが感じられて、本当に胸を打たれました。

やっぱり、作り物の中にぐらい「純粋さ」があってもいいと思うんだけど、最近は本当にそういうものが少なくなりましたね。

人間自体の気持ちが病んでいるような気がしてなりません。

国内外問わず。

今日洗濯した気持ちを明日綺麗に干し上げたいと思います。

_ 深刻に読まないでください^^; 2002-04-22

最近の私。

どうも、最近夢見が悪い。

考え事をしながら床に付くと、そのまま夢の中まで考え事をしていて、結局考え事をしながら目が覚める。

寝ている状態と、起きている状態の境が曖昧だ。

あと、最近非常にひとり言が多い。

大丈夫です!

壁に話し掛けたりはしてませんから。

まだ。

_ 贈り物 2002-04-23

今日は「サン・ジョルディ」の日。

仲のいい人、大切な人に本を贈る日です。

私だったら、何を贈るかな~と考えていたんだけど、自分の思い出の一冊を贈るでしょうね。

大好きな本はいっぱいあるけれど、幼い頃の思い出の一冊。

バーネット作『ひみつの花園』

児童書でしか読んだことはないんだけど、小学生の時に読んだこの本にはいろいろな思い出が詰まっています。

大切な人に贈って、それにまつわる思い出の話を出来たらいいな、と思ったりしました。

物語は共感できなくても、感じ取るものは違っても。

そこでその本にまつわる思い出を紐解くことで、また新たな思い出を作ることも出来ると思うから。

最近、どんな本を読んでますか?

_ 拒絶 2002-04-24

過去の記憶が、恐怖を呼び覚まし、恐怖が私を自失させる。

心の拒絶は、理性で止めることは出来ない。

お願いです。

理解していることで、心は平穏になったりはしない。

心の拒絶は、体をも拒絶する。

多くを求めないでください。

体を守らなくては、そう思うのは理性。

全身で拒絶するのは心。

今ここで、何かを決めてしまうことなんて出来ない。

一番の恐怖は、自分を見失うこと。

その為の手段。

_ 日常生活での挑戦 2002-04-25

サニーレタスが大量にあったので、とっても困ってしまった。

お肉とかくるんで食べたらおいしいだろうなぁとは思うけど、実はそんなにお肉が好きなわけではない。

(・・・ということに、一人暮らしを始めて気が付いた)

ウサギじゃないんだから、そのままバリバリ食べるのもどうかなって思う。

そんなこんなで、ソース(っぽい)味のチャーハンを作り(あまり物を処分する為)、わさびマヨネーズを準備して、それをサニーレタスに塗って、チャーハンを包んで食べた。

意外においしかった。

わさびマヨネーズがポイントだったりする。

こういうことをしていると、ひとりで暮らしているんだなぁと実感したりする。

おいしかろうとそうでなかろうと、自分の胸の内と胃の中で処分できるので。

_ つい、大見栄を切ったりする 2002-04-27

仕事場で「ミズキさんは、パソコンをバリバリに使えるんだよね?」と言われる。

「バリバリって、どのくらいなんですか?」と聞いたら、

「電源を入れることが出来るぐらい・・・」と言われた。

思わず、「何でも聞いてください!」と言ってしまった。

営業って、口からでまかせばかり言うのでイカンと思う、今日この頃。

_ たったひと言で元気になったりもする 2002-04-29

「転んでもただで起きないお前をかっこいいと思う」と言われた。

例え泥だらけでも、えっへんと威張れる私でありたいと思う。

なにせ、七転八倒な私だから。