2004年1月 - へびあし。


_ あけました、おめでとうございます。 2004-01-01

朝方、幽閉から開放される。

すがすがしい気持ちにはなれない感じで帰宅する。

やっぱり、年末年始は逃げ隠れもしなくてよくて、清潔で爽やかな所で迎えたい。

別にいかがわしいところにいたわけではないのだけれど。

自宅で博多雑煮を満喫し、だらだらと寝正月。

うまうま。

やっと、自宅に帰ってきた感じ?

今更だけどさ。

ただ、自宅は人が多すぎてうんざりする。

自分以外の誰かが常時いるって、気持ち悪いかも。

親不孝ものですみません。

本年も宜しくお願い致します。

_ 飛ぶことに預ける運命 2004-01-06

東京に来て、飛行機に乗るのが普通になった。

それまで飛行機なんて仕事で稀に乗る位で、根本的に乗り物がダメな私は好んで使うものではなかった。

でも東京からはJRで帰るにはロスが多すぎて、やもを得ない選択だった。

それでも飛行機はイヤだ。

正直言って、毎回毎回「これが落ちたらどうしよう」「どのくらいの時間、私は私でいられるんだろう」と思う。

本気で思う。

それでも「大丈夫」という安心感もどこかあって、乗ってしまえば覚悟は決まったものだ。

でも今回の東京行きは本当に危ない気がした。

根拠なんてどこにもない。

私の体の「どっか」が「ダメ」だと言っていた。

何度も便を変えようかと考えた。

私の「悪い予感」はよく当たる。経験から言って。

それでも私は、その便に乗った。

乗る瞬間、涙が出そうにすらなった。

何か「決まった運命」に連れて行かれる自分を痛感した。

「後悔していること」と「未練のあること」とについて考えた。

この瞬間、もう本当に私はダメだと心の底から思っていたので、自分の中の正直な「未練」を聞いたような気がする。

「こうありたい自分」としての意見ではなく、とても素直な本心。

痛感。

痛いほど、感じる。

私の望みはとても些細な事だ。

とても平凡で、とても難しい。

幸い、私は生き延びた。

ただの気のせいだったのかもしれないし、本当に何かの運命をずらして生き延びたのかもしれない。

「生かされた私」

さて、今後、どう生きる?

_ 新年会でした。 2004-01-09

世の中は、様々な落とし穴に満ちていて、ふとした気の緩みが、そこに足を突っ込もうとしていたりする。

気が弱っているときなどは要注意だ。

悪意に満ちているとまでは言わないけれど、自分をどこまでコントロールできるかが勝負だったりする。

そこまでして、私は何を手に入れたいのかわからないけれど。

そこまでして、価値があるものはどんなものかわからないけれど。

全てを投げ出してしまいたくなる。

落ちてしまいたくなる。

それでも、私は知っている。

大切なものとそうでないもの。

守りたいものとそうでないもの。

そう言い聞かせる。

そう思いながら、笑顔を貼り付けながら、新年会に参加しました。

最近(いや、もう随分経つか)はまっていた作家を知っている人がいて、ちょっとショック。

マニアだ、と思った。

向こうも思ったに違いない、と思っていたら、その人のHP日記に「自分よりコアなファン」と書かれていた。

う~む。

しかし、職場の人と話していて、仕事の話を止めようというところに好感を持つ。

これ以上、穴を掘りあったって、何も出てこないと思うので、その意見に同感だと頷く。

そういう人もいるのだと、ホッとする。

_ 病。 2004-01-11

寝込んで、二日目。

本当に気弱になる。

このまま死んでしまったらどうなるだろうと考えて、暖房はきっておく方がよいと思う。

どう考えたって、13日に出勤しなくても、家に来るほどは誰も心配しないと思うので、死体の腐敗を早める要因は取り除いていた方がいいと思ったりする。

そういう発想がやっぱり病気って感じ。

夕方、ごそごそと起きて、水を買いに行く。

_ 伏せ。 2004-01-12

三日目。

このまま死んでしまったらと考えないぐらいは復活する。

でも、すっかり引きこもり。

たまに人間の言葉を忘れていないか、発声練習をしてみたりする。

ばか。

_ 弱っていると余計に思う 2004-01-14

東京の地下鉄って早過ぎ。

本でも読んでないと怖くて降りてしまいそうになる。

。。。っていうか、前に一回降りた事あるし。

そういったら、笑われた。

田舎ものなんだもん。

福岡って地下鉄少ないもん。

しくしく。

_ 唆し。 2004-01-15

風邪は全然治らなくて、結構きつかったりするんだけど、広島から前の部署で一緒の人が出張に来ていて、新宿で飲む。

こういう人は大事だから、無理する価値がある。

ちゃんとしている人が少ないので。

彼女はえらい人のお気に入りなので、「東京に来たい~」と言うように、と唆す。

最後には結構マジになっていた。

しめしめ。

体調がよくなくって、ごめんね、と思う。

_ 新年会2 2004-01-16

部署の新年会。

一次会は、飲み。

二次会は、カラオケだった。

カラオケで終電を見送り、どうしようもなくて、タクシー代を惜しんで、朝帰りコースを選択する。

なぜか、歌舞伎町のドンキを見て、5時までやってる居酒屋でだべる。

いや~、不思議。

どうして、こんなに面白くないのに付き合っちゃうんだろう。

飲んだ勢いを使っても、分かり合えない人たちと。

どうして、私は「もしかしたら」なんて思ってしまったりするんだろう。

もう、期待するのはやめようと思う。

溝は思いっきり深まる。

派遣の子は、「ミズキさんが辞めたら、私も辞めます!」と上司の前で断言する。

なぜか、いつも女の子にモテル。

_ おいしくないと感じる舌。 2004-01-17

朝帰りして、すぐ寝ればいいのに、本を読んでいて、目がさめると三時だった。

一日が無駄になった。

気のせいではあるまい。

ぶちぶち思いながら、買い物に行き、たっぷりと時間をかけて、ビーフシチューを作る。

どんなにおいしく出来ても、ひとりで食べたらまずいって痛感する。

心も病んでるし。

ここ一週間、食べたら吐く生活。

痩せないってのが、さすが私。

意地で、何かを押し通している。

休日だ、休め、私。

_ 視線。 2004-01-18

友達に誘われて、銀座で映画。

映画なんて、久しぶりだ。

人がいっぱいいて、びっくりする。

「半落ち」を観た。

泣いた。

まぁ、クールランニングでも泣くしね、私。

でも、あんなテーマが取り上げられたことが嬉しい。

ぜひ、ヒットして欲しい。

そして、なんらかの社会的影響があることを願っている。

友人はちょっと落ち込むことがあり、落ち込んでいた。

落ち込んでいてもいいけれど、自分を可愛がって欲しいと思う。

あぁ、今の私が言っても仕方ないけど。

言いながら、私も自分を可愛がろうと思う。

でも、なんだか、目隠ししているみたいで、本当に迷っているのよ。

言いたいけど、黙っておく。

私が、呼び出された役目を果たそうと思う。

呼び出したいと思ってくれたことがありがたくて、嬉しいので。

他に何も出来ないので。

帰り道、気が付くとやっぱり下を向いて歩いていた。

_ 自らの中にある飢え 2004-01-20

先日の新年会で一緒になった他部署の人と飲む。

仕事の話なんぞ、いっさいせず、思いっきり趣味の話をマシンガントーク。

適度な相槌を打ってもらい、気持ちよくしゃべる。

お酒もいい気持ちぐらい飲み、おいしいものを楚々と食べ、贅沢な気分を味わう。

私の中にある、枯れているものの存在を帰り道に歩きながら思う。

私は、毎日、様々なものを思う。

様々な事に、笑い、怒り、憂い、時には泣く。

それを私は、知って欲しいと思う。

不特定多数の「誰か」では、ないのだ。

でも、そういう思いというのは、得てして、届かない。

そういう事を思う。

この幸せな気分の夜に。

_ 出口のない会話と自らに返るエネルギー 2004-01-21

些細なことで落ち込む。

多分、それひとつが原因ではなく、東京に来てからの、ずっと溜まっていたものが、今ここになってピークに達したという事だと思う。

私はただ、その事を受け入れてもらいたかった。

相槌を打ってもらうだけでよかったのだ。

「そんなことぐらいで」とは、その時の私にはとても強い言葉だった。

口が利けなくなるぐらい。

自分を傷つけないと心の均衡を失いそうになるぐらい。

こんなにつらい夜はないと思った。

生まれて初めて、眠れない夜を、過ごした。

_ 問題の根底にあるもの 2004-01-23

寝なくても、生活に対して支障のないことを知る。

とにかく、夜が長くはなったので、誰かと過ごすように心がける。

仕事でも、飲み会でもいい。

まったくのひとりで過ごす夜は、長すぎて、怖いものだ。

怖いのが、自分自身となれば、他人と過ごすしかない。

もちろん、他意なく、健全に。

つーか、いいかげん、やめたい。

こんな生活。

まぁ、そう思っていたら、思ってもみない方向から攻撃を受けて、撃沈。

遊び呆けているように見えるんだろうな。

繋がらない、という事以上の拒否は存在しないような気がする。

勢いで、携帯を壊してしまわない程度には、私は大人になったと痛感する。

いっそ、壊してしまうほどのものがあった方がよかったのだろうかと思う。

長い長い、夜。