_ 飛ぶことに預ける運命 2004-01-06
東京に来て、飛行機に乗るのが普通になった。
それまで飛行機なんて仕事で稀に乗る位で、根本的に乗り物がダメな私は好んで使うものではなかった。
でも東京からはJRで帰るにはロスが多すぎて、やもを得ない選択だった。
それでも飛行機はイヤだ。
正直言って、毎回毎回「これが落ちたらどうしよう」「どのくらいの時間、私は私でいられるんだろう」と思う。
本気で思う。
それでも「大丈夫」という安心感もどこかあって、乗ってしまえば覚悟は決まったものだ。
でも今回の東京行きは本当に危ない気がした。
根拠なんてどこにもない。
私の体の「どっか」が「ダメ」だと言っていた。
何度も便を変えようかと考えた。
私の「悪い予感」はよく当たる。経験から言って。
それでも私は、その便に乗った。
乗る瞬間、涙が出そうにすらなった。
何か「決まった運命」に連れて行かれる自分を痛感した。
「後悔していること」と「未練のあること」とについて考えた。
この瞬間、もう本当に私はダメだと心の底から思っていたので、自分の中の正直な「未練」を聞いたような気がする。
「こうありたい自分」としての意見ではなく、とても素直な本心。
痛感。
痛いほど、感じる。
私の望みはとても些細な事だ。
とても平凡で、とても難しい。
幸い、私は生き延びた。
ただの気のせいだったのかもしれないし、本当に何かの運命をずらして生き延びたのかもしれない。
「生かされた私」
さて、今後、どう生きる?
by ミズキ