_ 振り返り、気付く事 2005-03-27
成育環境というのは思ったより、今の自分にも影響を与えているのだな、と痛感する事がある。
私は、いくつかの場所を移り住み育ったけれど、どれも緑の多い、田舎であった。
子どもなりに落ち込んだり、悲しんだりしたりする事もあったけれど、それでも春の花を愛でて心が癒されたり、夏に向かう緑に目を細めたりして日常を過ごしてきた。
今、私が住んでいる所は、身近な場所に緑のものが本当に少ない。
だから、時折、とても息苦しくなってしまう。
言いようもない不安に駆られたり、気持ちが不安定になったりする。
東京にいた時よりもいいでしょうといわれるかもしれないが、実は国立市は駅から遠く離れていたせいもあって本当に緑の多い場所だった。
部屋には暑い位に陽が入り、ベランダから大きな木が見えた。
たったこれだけのものに私はいつも癒されていたのだと、今の生活になって気付いた。
生き生きした緑のない生活は、人から、もしくは私のような成育環境だった人間から、元気を奪う。
体は健康(でも逆流性食道炎だけど)でも、心の元気は別のことなのだな、と思う。
午後、用事があって、実家に寄った。心底、ホッとしている自分に気付いた。
実家だからだろうか、としばし考えて、そうではないと分かった。だって家を出て5年になるが、一度もそんな事を思ったことがなかったから。
今の生活以外はどこも緑が身近にあった。
つまり、実家は緑に囲まれていて、小さくなっていた自分の気持ちが元気になったのだと気付いた。
今のおうちを好きになるしかない。(その事以外に不満はない。本当に便利な立地だし)
それは分かっているので、せっせと種を植え、緑を増やす事にしよう。
ただ、願わくば、子を持つ事があれば、もっと違う環境を与えたいな、と思う。
そして、そんな事を考える自分に驚き、戸惑う今日この頃。
by ミズキ