フリーペーパーについて考える 2004-12-16 - へびあし。


_ フリーペーパーについて考える 2004-12-16

12/312/7に加筆。12/8を追加しました。

全然間に合ってなくて、実際の時間と日記が同時進行してませんね。

R25が好きだ。

元々活字が好きなのだから、それがただで手に入るフリーペーパーは大好きなのだけれど、R25は非常に手が込んでいて好きだ。

例えば、表紙。

お金がかかっていて、持っていても「いい感じ」がする。

フリーペーパーというと藁半紙のような紙も多いので、その中で際立っている。

これだけ、世の中にフリーペーパーが出回っていて(その数1,156誌:日本生活情報誌協会調べ)、しかもそのフリーペーパーを支えているのが広告出稿している企業ともなれば、各誌がその広告費を取ってくるために必要なのは、各誌との差別化となるのは当然の事だ。

そこの部分に関してだけでも、このR25は突出していると言ってもいいような気がする。

すでに書いたその表紙はもちろんの事、一つ一つの記事は、ターゲットとしてある25世代(1979年生)が日常接するであろうニュースをただ書いているのではなく(そうするとおそらくタイムラグが生じて記事は生きてこない)それを丁寧に紐解いてあるのだ。

これって、「新聞読んでも、よくわかんねーんだよね。でも、あれって何ですかって、もう社会人二年目だし聞けないじゃん?」という「普段は活字と馴染まないけど、その必要性は迫られている」層を的確に捉えている。

これは、25世代層だけではなくて、おそらくもっと上の年代の男性にも当てはまるだろう。

主婦層を狙った有料雑誌によくある「今更聞けない冠婚葬祭の常識、マナー」なんていう特集に似通ったものをR25は、毎回「まるでニュース記事のようなふりをして」取り上げている。

でも、「ニュースが分からないから持っているんじゃないんだ」と自分自身を納得させられる「持っていて恥ずかしくないフリーペーパー」のスタイルを確立しているので、皆が手に取ってくれる。

部数を確実に増やす事が出来、それをまた広告出稿企業にアピールする事が出来るわけだ。

さて、では「持っていても恥ずかしくないフリーペーパー」もしくは「何だか欲しくなるフリーペーパー」ってどんなものだろう?

特に、R25がターゲットとしている25世代からの男性にとって。

まず、フリーペーパーが誕生した当初ならまだしも、これだけ普及してくると、その紙質というのが問われるようになる。

「学級新聞」の延長線のようなフリーペーパーは、25世代は持ちたくない。その上の層だって、それなら週刊新潮を読んだ方がスタイリッシュだと思うかもしれない。

そこで、R25は撥水性のある紙を採用している。これは光沢もあって、より高級感が出る。

そして、記事。これは前述の通りだ。

「読むと為になる」というのがその手法。しかも「まるでニュースのように、まるで新聞か何かのように」というのがそのマジック。

取材もたくさんはいらないだろうし、記事のセレクトさえ誤らなければ、タイムラグを気にしなくてもいい。

むしろ記事内容によっては、一週間後にさらにヒートアップしており、ますます「あの記事に書かれているあの言葉の意味って?」と聞きにくいけど日常生活に乱入している可能性だってあるわけだ。

そうなると、それを読み解いてくれる「フリーペーパー」があるなら欲しいでしょう?

分からない単語が増えてくると、あのニュースについて今度はR25に載ってるかな?なんて気になるでしょう?

痒いところに手が届くフリーペーパーですよ、まさに。

そして、ありがちな「どの雑誌もこの広告の出し方だよね」というのが、ひじょーに少ないのが味噌です。

あるでしょ?

いっつも、どこでも、同じ文句・同じレイアウト・同じサイズ・同じ配色の広告。

モー見飽きたよ、というやつです。

その、モー見飽きたよというのも一種の戦略ではあるのだが。

それに何枚も何枚も紙面を稼がれていると、例えフリーペーパーといえど、本当に不愉快。

(ちなみに有料雑誌だともっと不愉快だが、太田垣晴子サンサル②によると、ananは雑誌全体の236ページに対して、広告が146ページという膨大な量!)

それが、R25の広告は一味違う。

芸の細かい事に「読ませる広告」、「ストーリー性のある広告」という形態をとっているのだ。

しかも、実際の読み物である記事関連となんら見劣りしない作りになっているので、「記事かと思って、うっかり読んでしまうという恐ろしい手法。

これなら、「買わせたい気満々」の広告出稿企業も「商品を詳細に知ってもらう」目的が達成できるわけだから、何の文句もなくお金を積むことだろう。

ターゲットを絞り込まなくて、無差別に出している新聞などへの広告と比べると「読ませることが出来る」という事も大変な魅力だが、そのうえ25世代にポイントを絞った「商品の魅力」を余すところなく見せる事が出来る。

読んでる方も、記事と一緒に面白おかしく描かれた新商品の事を誰よりも早く詳しく知れるわけだ。

それって、「読んでもいいかな?」って思うでしょ?

そして、全体に漂っている気負ってない「遊び心」。

「モテリーマン講座」なんて馬鹿げたネーミングで、こうやったらお洒落よ、モテルよ、と至極真面目に書いてあるのだが、その内容のふざけ方といったらなかなか徹底されている。

おかしい事って、普通にやっても面白いが、真面目にやるともっと面白いものだ。

しかも、あたかも本当の「マナー講座」バリに描かれているのだから、おかしい。

その「遊び心」が、真面目だけれど真面目にやるのはカッコ悪いと感じがちな25世代に受けそうではないか!(いや、偏見がかなり入っているけどね)

あぁ、なんて魅力的なフリーペーパーなの!R25!

まさに、持っていてもいい。むしろ、欲しくなるフリーペーパーR25!

まぁ、スタートの段階で、リクルートブランドに支えられているところもあるってのは、もう当たり前なんですけどね。

他でもこういうリクルートに負けない画期的なチャレンジしてくれないかな。

つまんないよね、いっつもリクルートの一人勝ちなんて。

もし、対抗馬が出てきても「リクルート出身者」とかだったりする事も多いから、それももっとつまんないけど。

つまんないと言えば、教えたい事について話せない事ほどつまらない事はないな。

ぺの件で、急にクローズアップされている?ホ・ジノ監督は生で見るといい男でした。

下記、自分用覚え書き。

http://www.seochon.net/korean_movie/column/column037.htm

12/16お弁当

献立

・豚汁

・野菜炒め

・大根煮

・ごぼう煮

・しめじのホイル焼き