_ 突然の訪問者 2005-01-04
お昼ごろ、
「あー、もしもし、今、東京着いたから」
と、突然に福岡にいるはずの19歳/専門学校生の従妹から電話がかかってきました。
ああ、そういえば、冬休みに旅行をすると言っていたような。
どこかに泊めてと言っていたような。
外と同じような気温でもよければ、うちに来いと言ったような。
そんな感じで、従妹が来ました。
うちには孫だけで結成されている「孫の会」(そのまんま)というものがございまして、MLなんぞがあったりします。
それでお互いの近況を語ったりしているのですが、まぁ、こういう事もあるわけですね。
千葉に彼女の兄がいるので、泊まりは兄の家にしたようですが、今夜か明日にうちに来るというではないですか!
嫌ではないが、しかし突然過ぎる。
Qちゃんがこの展開について行けるか心配だ。
そう思いながらも、とにかく「では、今夜来い」と言い捨て、Qちゃんにメール。
ああ、本当にそういう血筋でごめんよ。
暫く後に、今度は「兄ちゃんが外で飯でも!と言っている」と電話してきた。
いや、だから、計画とか予定とかそういうのはないのか?(あ、自分に言ってるみたいで嫌だ)
ないよな、と思いつつ、結局、従兄(兄)と話す。
「田舎者は高い所に連れて行けば喜ぶから、高い場所にある店に予約を!」という指令を受けて、高い場所のお店をセレクト。
しかし、当の本人は「焼き鳥が食べたいよー」なんぞのたまわっておったが、柔らかく無視。
(高い場所にお前が好むような親父焼き鳥屋があるものか!)
結局、新宿のNSビル29Fで、帝都を見下ろしながら酒を飲みました。
そうそう、私を除く、「孫の会」面子は酒豪ばかりでして。
飲むわ、飲むわ、19歳が。ガンガンと。
ジュースじゃないぞ、酒は。
カクテルとか焼酎とか色々飲んでました。
ちなみに、兄と私とQちゃんは、ビール派。
「ピッチャー?」とQちゃん。
「そのぐらいは飲むけど」と兄。
「ぬるくなるから、やだ」と私。
「友達は生ビールでも最後はぬるいから嫌だというよ」と妹。
(その瞬間誰もが、自分ならぬるくなる前に飲む、と思ったはず。)
「だから、瓶ビールは意外といいんだよ」と兄。
「あー、じゃあ、瓶ビールの形をしたピッチャーがあるといいんですね!」と名案を思いついたとばかりに得意げなQちゃん。
「特許取れるかも」と駄目押し。
ああ、本当だね。すごいよ、君は。
もう、十分だよ。
私は彼らに、君がどんな人かを話さなくてもよくなったようだよ。
あの兄の私に向ける微妙な眼差し。
兄よ、何も言わないでおくれ。ワタクシ、もう決めちゃったからさ。
そういう感じで夜は更けていきました。
じいちゃんが残してくれたもの、それはこの従兄妹たちとの再会でした。
私は本当に感謝しています。
こんな関係って少ないと思うから。
憂鬱な行事も一気に楽しみになるんだから。
by ミズキ