_ 貸し。 2004-06-03
大した貸しではなかったのだけれど、先生に貸しがあって(いや、私は貸しと思っていなかったわけだが)夜、食事に誘って頂く。
会社の近くのビルの29階で、日の落ちる前から飲むという贅沢。
あー、幸せ。
料理もおいしくて、話も盛り上がる。
何度もご一緒させていただいているので、ちっとも気を遣わなくていい方だとわかっているので、余計にゆっくりと楽しむ。
様々に交わされた会話の中で「女は家を守ってくれ」なんて言う男は駄目よというのがあったけれど、つい、口を挟んでしまう。
「いやー、出来れば一度でもいいから、言われてみたいですよ」なんて。
先生はとても意外そうに「そうなりたいの?」
どう考えたって、私にそういう人はいないだろうと言うのが正直なところ。
父親も私を息子だと思ってるに違いないとすら思うことがあるぐらいなのに、何で赤の他人様がそう思ってくれるだろうか?
人は言われる可能性のある言葉に憧れたりはしないものだ。
そう話すと妙に深く頷かれたりして、また複雑だったりはするわけですけれど。
あー、まぁ、いいんですけどね。
どうせ「主婦になるより」「主夫にする」可能性の高い「イメージ」の女ですから、私は。
by ミズキ