_ ルール 2002-10-10
日常生活において、ルールというものを作っていることが多くある。
毎朝、大体同じ時間に起き、同じ行動で動き、同じ時間の電車の同じ車両に乗る。
そういったことだ。
私は、そういった平凡ないつも同じ毎日を好む。
毎日を同じようにこなすことによって、安心感を得る。
また、嫌なことも「日常」に閉じ込めれば、乗り切れる気がする。
でもここ最近、私はルールを守らない日々を過ごしていることに気が付いた。
日によって、起床時間はまちまちで、乗る電車も乗る車両もその日の気分次第だ。
そうすることによって何かを求めているかと言えば、そうでもなくて、ただ逆に「何も考えていないのだ」という事に気が付いた。
何も考えない、と言うのはすごいことだ。
私は常に何かが気になってしまう方だ。
物音がしていれば、全然集中できないし、静かでも人が多ければ、集中出来ない。
集中力がない事もあるけれど、常に何かが気になってしまう。
私以外が気になる。
その私が、何も考えない状態が増えた。
話を聞いているのに、まるで虫食いのように、話の途中だけが落ちていたり、自失していたりする。
今、私はそういう自分がすごく怖い。
私は、私を時間の狭間に落としてきている気がする。
そのうち、私自身がそこに落ちてしまいそうな気がする。
by ミズキ