恋文 2002-05-23 - へびあし。


_ 恋文 2002-05-23

今日は、語呂合わせで「恋文」の日だそうです。

「ラブレター」と聞いてもドキドキしますけど、「恋文」となるともっとドキドキします。

「恋文」という「音」の中に、日本語の美しさや秘めやかなものを感じてしまいます。

行間に相手への想いを詰めながら書き綴る、手紙にはメールとは違った力があるような気がします。

それは、決して「恋文」に限らず、全ての手紙に感じることです。

私は非常に怠け者な性質ですので、ついつい便利なメールに頼りがちです。

だからこそ、折に触れ、季節の便りだけは、疎遠になっている方には出させていただくようには心がけています。

そんな時には、その方を思い浮かべながら、便箋や封筒を選び、ペンを取ります。

その方との共通の話題や思い出に触れながら文章を書き、封をし、住所を書く時にはその方の住んでいる町に思いを馳せたりします。

そうやってしたためた手紙は、大きな意味での「恋文」と言えるかもしれません。

手紙は、時間を超えていきます。

常に未来へと送るものです。

書き手の「今」と受け取り手の「今」は違うからです。

リアルタイムで届くメールが普及した今だからこそ、それもまた、手紙の一つの魅力ではないでしょうか。

「恋文」を書いた経験って、皆さん一度はお持ちなのでしょうか?

また、受けとられた経験は?

今時の小中学生って、その辺はどうなんでしょうね。

そういうやり取りがなくなっていってたりしたら、ちょっと悲しい気がします。

そういう経験って、そのぐらいの世代にしか味わえないものだと思うので。

「恋文」ではないけれど、久しぶりに手紙でも書いてみようかな。