覗き込む 2003-01-17 - へびあし。


_ 覗き込む 2003-01-17

仕事のお付き合いの人とお酒を飲んだ。

この仕事についてから初めてのこと。

色々とお話した。

「それで、将来的に何をしようと思っているの。この会社でずっと頑張ろうとかは思ってないでしょ?」と言われてしまう。

ドキっとした。

様々な解答が、一瞬のうちに頭の中を過ぎって行く。

その中で、一番生温かく、不確かなものを摘み上げて、差し出した。

頭の中で、ある小説の一説がよみがえる。

『世の中、思いどおりにならないほうがふつうで、誰しもそれを確認するために生きているようなものだ。

虚しさや息苦しさは何歳になっても減らないぢゃないか。

希みが何でも叶うなら、明日はなくてもいい。』

それほどの思いの強さが私にあるだろうか。

それほどの願いが私にあるだろうか。