_ 狭い世の中。 2001-11-08
10月13日の日記に出てきた、Sちゃんはエアロビを習っている。
その事実は、随分前から知っていたけど、習い事でエアロビというのは、最近では珍しくはなかったので、私たちの間で、話題に上がったことはなかった。
Sちゃんは、中学時代の友達で、今も地元にいて、そこから会社に通っている。
だから、当然習い事も地元だ。
そして、私は、高校まで地元の学校に通った。
おそらく、中学校よりも、高校の方が家から近かったと思う。
(余談だけど、私がそこを選んだのは、担任の先生から「ミズキは寝坊しても、急いで学校に行かなきゃ、とか、電車に乗れるように走る、などという行為は出来ないから、自転車で通える範囲で通うべし。『あ~、電車行っちゃった!まぁ、いいか』というアンタの姿が思い浮かぶようで、絶えられない」とのアドバイスに従ってのことであった。)
だから、地元には、中学時代の友達と高校時代の友達がいる。
今日、Sちゃんから、メールがきた。
「H君って、知ってる?」
Hは、私の高校時代の友人だ。
「私の、エアロビの先生なんだけど・・・・」
世の中、狭い。
Hは、ある日突然、エアロビの先生になった。
人生には、いろんな選択肢があるが、彼は(彼の人生のどの辺にあったか、傍で見ていてまったくわからない職業の)エアロビの道を選んだ。
高校時代の彼を記憶している人に話したら、きっと驚くに違いないであろう選択であった。
中学時代の私を知っているSちゃんと高校時代の私を知っているHが、私の知らないところで先生と生徒として出会い、「ミズキ」という人間を通じ、共通の話題を得た。
これって、不思議な気がする。
彼らの記憶の中の私は、どちらも偽者でも何でもないけれど、「今の私」とは、ちょっと違う。
どちらも、今の私とも付き合っているけれど、彼らが自分の記憶の中の「ミズキ」について語れば、かみ合う部分とそうでない部分もあるはずだ。
それを「先生」と「生徒」という(私が知ることが出来ない)関係の中で、どんな風に話をするんだろう?
そんなことを思うと、とても不思議な気分になった。
Sちゃんに、近いうちに三人で飲もう、と誘った。
「今の私」が、一度に「中学時代の私」と「高校時代の私」に会える貴重な機会だという気がする。
その日を思うだけで、ワクワクする。
私が成長していないことを思い知らされそうで、ちょっと恐くもあったりするんだけど・・・・。
Sちゃんは、眠る時に「なまけたろう」をご愛用との事。
よかった、よかった♪
by ミズキ