思っていたのですが 2005-03-01 - へびあし。


_ 思っていたのですが 2005-03-01

すごいよねー、アンパンマンって。

アンパンマンの歌って言えば、猫も杓子も「愛と勇気だけが友達なんでしょ?」なんて言うけど、それはまだまだアンパンマンの世界がわかってないと思うわけですよ。

アンパンマンの誕生秘話があって、やなせたかし氏はTVでこうおっしゃっています。

「悪いやつを助ける「正義の味方」ですけれど、僕は一番つらいのは「飢え」だと思うんです。

戦時中、食べられないというのは、実につらかった。だから、正義の味方だったら、まずはひもじい人を助けなければいけないと思ったわけ。

だけど、世界中にいろいろなヒーローがいるけれど、ひもじい人を助けるヒーローっていません。

だから最初は、「アンパンみたいな顔をしたおじさんが、アンパンを持って飛んでいく」という話でした。

でも、アンパン自身が飛んでいくほうがおもしろいと思って、アンパンマンになりました。

ところが、飢えた人を助けようと国境を越えたとたん、「未確認飛行物体だ」と打ち落とされてしまいました。

正しいことをしようと思っても、勝手に国境を越えると、打ち落とされてしまうのです。そういう話でした。」

また、

「正義を行おうとする時には、本人が傷つくことなしに助けることはできません。覚悟が必要です。

例えば、線路に落ちた人を助けようと線路に飛び降りれば、自分も死ぬかもしれない。実際に亡くなった人もいますよね。

なぜ死んだ?正しいことをしたからです。何もしないで傍観していれば、死なずにすんだ。正しいことをするには覚悟が必要。

アンパンマンは自分の顔をちぎって食べさせる。自己犠牲をして助けているわけです。しかも、顔をちぎったらすごく弱くなる。

われわれも弱いですよ。弱いけれど、どうしてもやらなければならないことがある。」

ともおっしゃっています。

やなせ氏作詞のアンパンマンマーチもぐっとくるものです。

生きるよろこびたとえ 胸の傷がいたんでも

「なんのために 生まれてなにをして 生きるのか

こたえられないなんてそんなのは いやだ!」

今を生きる ことで熱い こころ 燃える

だから 君は いくんだほほえんで

そうだ うれしいんだ生きる 

よろこびたとえ 胸の傷がいたんでも

ああ アンパンマンやさしい 君は

いけ! みんなの夢 まもるため

「なにが君の しあわせなにをして よろこぶ

わからないまま おわるそんなのは いやだ!」

忘れないで 夢をこぼさないで 涙

だから 君は とぶんだどこまでも

そうだ おそれないでみんなのために

愛と 勇気だけが ともだちさ

ああ アンパンマンやさしい 君は

いけ! みんなの夢 まもるため

時は はやく すぎる光る 星は 消える

だから 君は いくんだほほえんで

そうだ うれしいんだ

生きる よろこびたとえ どんな敵が あいてでも

ああ アンパンマンやさしい 君は

いけ! みんなの夢 まもるため          

ぐっとこない?

これを三歳とかの子が謳っていると思うと、ぞっとします。

もちろん分かってないのですよ、意味なんて。

でも、自分に問われているような気分になりませんか?

万が一に自分が子を持つような事があって、この歌を歌われても、ぞっとしない生き方を考えたいと思います。