_ 持病 2001-12-25
筋肉痛のような頭を抱えて、夢と現実を往復する。
つまりは、ひどい頭痛だったのだ。
夜中を過ぎて、段々と痛みがひどくなる。
痛みが波のように引いた瞬間を狙って、眠りが降りてくる。
そして、また痛みが押し寄せる。
その繰り返しだ。
曖昧に、現実と夢を行ったり来たりする。
一晩に何回も、何回も。
ふいに、自分がどっちにいるか、わからなくなる。
消しゴムでも使ったように、境界線がなくなっていく。
自分を放棄したくなった時に、一本の電話が私を現実に引き戻す。
つりあげられた私は、水を求めて、二三度、ビチビチと尾ひれを振る。
はねた水滴が、電話の向こうに届かなかっただろうか?
不快さに顔をしかめた気がした。
『今日は新しいいい日。<まだ>失敗のない』
赤毛のアンには、なれない日もある。
by ミズキ