もうひとつの「氷」 2002-01-09 - へびあし。


_ もうひとつの「氷」 2002-01-09

気持ちの中にも、「氷」がある。

不安・戸惑い・迷い。

そうしたものは、気持ちの中で、冷たく固まって、凍ってしまう。

その強張りで、気持ちがうまく動かなくなる。

ギシギシと、音を立てたりする。

でも、氷はいつか必ず溶ける。

温められれば、溶けていく。

「ありがとう」という言葉をもらったり、返したりすることで、温まる人もいる。

誰かの笑顔で、温まる人もいる。誰かの泣き顔で温まる人もいる。

きれいな星空で温まる人もいれば、となりにいる人を温めることで温まる人もいる。

物欲が満たされることで、温まる人もいる。

温まり方は違っても、いずれ温まり、氷が溶けることは、皆同じ。

そして、誰の元にも、春が来る。

必ず、春が来る。

だから、大丈夫。

気付かないだけで、春はもうすぐそこまで来ている。

その気になって、耳を澄ませば、その足音が聴こえるはずだから。