恒例行事 2002-01-02 - へびあし。


_ 恒例行事 2002-01-02

母の実家に行きました。

お正月と言えば、「お雑煮」ですね。

我が家は、「博多雑煮」です。

だしをあごと昆布でとり、具は、かまぼこ・かつお菜・あら・しいたけです。

ところで、お餅って、一般家庭でどのぐらい食べられるんでしょうか?

うちは、祖母曰く「歳の数、食べなさい!」でした(実話)

ですので、私が小学校の頃まで、叔父達は最高一回で20個。

三日間で80個近く食べておりました。

本当に。

生まれた時から、私はその環境で育っておりましたので、それが「普通」だと思ってました。

「普通」じゃない、と知った時は、ショックでした。

うちは、親戚がそろうと最大20人近くです。

そして、大人が多くて20個、少なくても5個の餅を食べると考えた時、どのくらいの餅がお正月の三が日の間で消費されたかが想像がつくと思います。

少なくとも100個は、食されてましたから。

恐ろしい量です。

それが、お正月の恒例行事でした。

大量の餅を消費することが。

また、父の実家では、今でも石臼と杵で大量の餅をつきます。

これも、恐ろしい量です。

ついているのを待っている時間を含めますが、4時間は餅を丸め続けます。

はっきり言って、私は餅丸めのプロです。

幼い時から、こなしてきた数が違います。ふふふン。

それがお正月前の恒例行事でした。

恐ろしい量の餅を丸めることが。

年々、時間が経っているのを痛感します。

段々と、恒例行事に関わる人間が変わり、交わされる会話が変わっていきます。

台所を仕切っていた祖母は、動かなくなり、嫁である叔母が台所に立っていたり、生まれた時から知っている『小さないとこ』は、もう大学受験間近だったり。

そんなのを見ると、何かを失ったような気持ちになります。

時間は、奪っていくだけだとは、思いたくはないのだけれど。

こうした家族の行事は、出来るだけ次の世代に繋げていきたいなぁ、と思います。

そうすることで、時間が奪うだけではないことを感じることが出来るような気がするのです。

少なくとも、祖父母が元気でいる間は、そういったものを大切にしたいと思います。

彼らが創ってきたもの、受け継いできたものですから。

今年も、(多少の様変わりはあったものの)いつもと同じお正月を迎えられたことに感謝します。