_ 敵か味方か。 2005-07-06
体調はやや回復。全快とはいかない。夏バテかな。
昨日の事。
這うようにして、約束のあった人に会ったのだが、たくさんQちゃんについて聞かれた。
どう考えたって、Qちゃんの人となりを聞いているとは思われず(多分正確にはこの人は私の人となりも知りはしまい)、上っ面だけを話した気がする。そして、上っ面と思われる部分も(も、ですよ。も)素敵なうちのオットは、いつだって、人様に羨まれる。
仕方ないので、たくさん羨んでもらう。いいだろー、えっへん。
ただ、聞かれた事や話した事はともかく、本当に私の結婚を喜んでくれていたようだった。
ありがたい事だと思う。よかったね、よかったね、と連呼された。
さて、私自身も、その人自身の人となりを知らないのだが、客観的に観て「キャリアウーマン」って感じで、しかもそこそこの地位も、そこそこのやりがいも、そこそこの金銭的にも余裕があるであろうこの人が、結婚について話した事が非常に意外であった。
「結婚すると絶対的な味方が出来たって感じでいいよね」
フォントを変えて、声を大にして言いたい。
「そんなわきゃねーよ」
どうして、そういう事になるのかわからないが、そういえば、先日友人M子もそう言っていた気がする。
どこで、そんな夢物語のような話が出てくるのだ?
ここを読んでもらっている人はきっとそうではないと思う。いや、まさか、この人(ミズキ)は違うけど、私の結婚は違うわ!とか思っていたりする?
え、そうなの?私の方が間違ってる?
いや、きっと正解はないと思うんだけど、でもその思想はちょっと危険だと思う。
確かに、時にQちゃんは私の一番の味方だ。
でも常に二人の意見が同じだとは限らない。多分、どちらかと言えば、異なる事の方が多いかもしれない。
だって、過去の生活ももちろんだけど、根本的に性別が違うんだもん。
性差で思想差はないと思う人もいるだろうが、私は男女、どちらにも友人が多いと思うけど、性差による思想差はゼロではないと思う。
そして、二人の意見が異なった時、オットは一気に、一番の敵ですよ!いや、本当に。
心の底から愛してますよ、本当。それに針の先ほどの偽りもないけれど、でもあるのですよ、こいつ敵って思う事が。
だから、絶対的な味方って事はないと思う。少なくともうちは。
でもね、絶対的に分かり合いたい相手であり、絶対的に歩み寄る努力をしたい相手であるのは本当。
そう思えるから、敵になった時も、その時は思えなくても後で「ありがたいな」って思える。
敵味方で判断できる相手ではないんだ。Qちゃんは。
いつだって、パートナーだと思う。一緒に歩く人。
転ぶ時や躓く時もあるだろう。
その時に、一緒に転んだり、躓いたりする組み合わせもあるだろうし、それを見守る組み合わせもあるだろうし、それをちょっと先で待っている組み合わせもあるだろう。
でも、とにかく一緒に道を行くんだと思う。まったく同じ道ではなくても、一緒に行く事が出来るんだと思う。
異なる道を一緒に行くという事を上手く説明は出来ないけど、それはどちらかが歩み寄って我慢するのではなく、違う道を同時に一緒に歩くのだと思う。奇麗事かも知れない。それこそ、これこそが夢物語かもしれない。
でも、私はそう思っているし、そう信じている。
だから、「絶対的な味方が出来る」とは、違うと思う。
でも、その時は曖昧に笑っておいた。お互いの人となりも知らないのに、こんな事は語り合えない。
そういうものだ。
by ミズキ