へびあし。

サイト名通り、「蛇足」な日々を書き綴ります。
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_ 「仕方ない」 2001-12-21

私の全力では、限界がくることがある。

そんな時、いつも思う。

「仕方ない」

諦めの言葉のようだけど、時に強い意思を表明する言葉のように思う。

「仕方ない」

そう思うことで、「仕方ない」状況を私は受け止める。

_ 血だらけの名刺 2001-12-20

冬になると、手が荒れる。

特に、仕事の関係でよく紙を扱うのでなおさらだ。

右手の親指と人差し指と中指がひどい。

今日、初めてお伺いしたところで、オーナー様が不在だった。

せめて、名刺だけでも渡してもらおうと、バイト君にお願いした。

「では申し訳ありませんが、名刺だけお渡し願いますか?」

「はい、わかりました。」

私、名刺を出す。

バイト君、名刺を受け取ろうと手を出す。

「・・・・・・・・・・」

バイト君が手に取った名刺。

血だらけ!!

スプラッタ状態に血痕が!

沈黙する二人。

差し出した名刺を引き取れない私と受け取りかけて、名刺に手をかけて引けない状態のバイト君。

しばし、見詰め合った後、何もなかったかのように、

「それでは、お願いしますね」

「確かに」

渡してしまいました。

店を出て、自分の手を確認すると、親指のところがぱっくりと口を開けて、出血多量状態でした。

手帳やらなんやらが、全て血だらけでした!

まさに血の滲むような努力で仕事をしているって事で。

しかし、オーナーまで行くのかなぁ、血だらけの名刺。

_ ただいま~^^ 2001-12-19

帰ってきました♪

大分寒いよ~、と言ってたら、福岡も寒かったです(笑)

しかし、湯布院では山が雪景色で、とってもビックリしました。

寒かったことを除けば、大分はとてもよかったです。

仕事をする上でも。

次に行くのは、2月ぐらいになるかな。

楽しみです。

それでも、やっぱり高速にのると、少しでも早く、福岡に帰りたくなります。

恋しくなりますね(笑)

夕方、大分を出たんですが、由布院を抜けるぐらいに、ちょうど陽が落ちる時間にあたりました。

雪化粧をした由布岳に落ちていく夕陽。

ゆっくりと歩いてくる、夜の足音を遠くに聴きながら、今日という日の終わりを見ていました。

ひとりで見るには、もったいないほどの景色でした。

頬を染めた空は、恐いぐらいにきれいで、見せたいな、と思う幸せを感じながら帰って来ました。

これで、明日が休みなら言うことないんですけどねぇ~^^;

_ 不純物越しの世界 2001-12-17

私はとても目が悪い。

裸眼の視力は、0.03以下だ。

どのくらいが裸眼で見える範囲かというと、20センチ以内までである。

しかも、裸眼では両眼の焦点が合わない為、大抵のものが、ぶれて見える。

(ちなみに片方をつぶった方がすっきり見えるのだ)

パソコンを使った作業が多いので、わりと眼鏡の使用頻度が高いが、コンタクトも併用している。

個人的に言わせてもらえば、眼鏡がとても便利だ。

ゴミが入っても、ゴシゴシこすったり出来るし(目にとってはよくない行動だけど)。

でも、コンタクトの方が評判がいいように思う。

何故かは、よくわからない。

でも、いろいろと思うことはある。

眼鏡は、時と場合によっては、私にとってお化粧をすることと同じ意味合いを持つ。

キレイに見せようとお化粧をすることも(時折は)あるけれど、私は基本的にはお化粧をすることがあまり好きではない。

会社に行く前にするお化粧は、私の鎧である。

『本当の私は、お見せしません』

いやいや塗られた、投げやりな粉末は、プライベートの私との境界線だ。

だから、出来るだけ深刻な仕事の悩みは、プライベートには持ち込まない。

(もっとも、深刻でないものはしばし、日常の話題にしてしまったりして、仕事の話題が話の多くを占めたりもしてしまったりはするのだけれど)

逆もしかり。

プライベートの悩みは、お化粧で隠してしまう。

眼鏡も同じだ。

私の目の表情を隠す、一枚のプラスチック。

その一枚を隔てた向こうに「もうひとりの私」がいる。

「もうひとりの私」は、非常に曖昧で、不確かな存在だ。

眼鏡をかけると、視界がくっきりする。

世界が明瞭に、鮮明になる。

その世界を、私は一枚の不純物を隔ててしか、手に入れることが出来ない。

眼鏡を外してしまえば、私は世の中と上手に折り合っていけなくなる。

大げさではなく、外を歩くことすらままならなくなる。

故に、心もとない表情で、でも確かに「ここにいる」。

コンタクトは、それを曖昧にする。

私とあなたは何にも隔てられていませんよ、という顔をして、私の眼球を支配する。

私の視界を、私の世界を、支配する。

こっそりと、でも強い力で、私と世界を隔てている。

つけていても分からない分、コンタクトの方が狡さを感じてしまう。

きれいな景色を見る。

惹かれる絵を見る。

心は動くけれど、でもいつも思う。

裸眼の私は、同じものを手に入れることが出来るだろうか、と。

不純物で隔てられた世界は、本物だろうか、と。

そんなことを思ったりもする。