へびあし。

サイト名通り、「蛇足」な日々を書き綴ります。
まぁ、ボチボチ、まったりと。
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_ 初出社 2005-07-13

派遣社員として働きます。

過去の経歴に尾ひれが付いていて、ちょっと怖い感じ。

そんなに妄想を膨らまされると困りますよ、オレは。

呼ばれなれない、新しい苗字のお陰で、立派な猫を上手にかぶっている感じです。

_ 祈り。 2005-07-11

ずっと、心の底で忘れられない思い出がある。

生まれて初めて、一番の痛みを覚えた日の事だ。

私は、その痛みを乗り越えるために、会った事もない人を、心の底から呪った。そうしなければ、私は自分を守れなかった。

そうしなければ、私は「疑い」で足元を失う事になった。自分を傷つける「疑い」と引き換えに、相手への「憎しみ」を使った。

幼い心で、この世でもっとも強く、汚く、呪った。その汚さは、忘れない。思い出すだけで、吐き気がするほどだ。

そして、その事は何度も、何度も私の心に飛来し、苦しめた。しかも、その度にその人をまた呪ったのだ、私は。

何年経っても、十何年経っても。ずっと。何度も、何度も呪った。

そうする事で私は直接的に傷つきはしなかった。「疑う事」ほどの痛みも背負わなかった。

ただ、同じ運命を辿った。自分が呪われる運命。幼い私が呪った相手は、同じ運命を辿った私自身だった。

なのに、それでも、私は悟れなかったのだ。ずっと。

今日、初めて、その人に詫びたいと思った。その人が今、幸せであればいいと思った。

幸せでなければ、幸せになって欲しいと思った。幼い時に負けない強さと純粋さで祈った。

それは、そうありたいという、自分への祈りもあった事を私は否定しない。

私が祈った相手は、その人だけではなかったと思う。打算的な考えは、一切、まったくなかったけれど。

「疑い」や「憎しみ」は何も生み出さないと私は知っている。

そこで失うものの多さも分かっている。長い期間、苦しんできた。

これ以上は、もうたくさんだ。

なのに、小さな疑いの芽を、私はすぐに摘むことが出来ない。その強さは持ってない。

だから、それが心の中にある間は、私は血を吐くような日々を続けるだろう。

でも、自分の吐く血など、どうでもいいのだ。そうやって、また相手を追い詰める自分が嫌なのだ。

私は私を助ける事が出来ない。今はまだ。

私がそれを学ぶまで、私を助けて欲しいと心の底から願う。祈る。

目に見えない、何かに。

_ 信じるという事 2005-07-10

信じるという事は本当に難しいな、と思う。

疑う事は容易い。容易いが、何も生み出さない。

疑い続けるという事は、失い続けるという事とイコールだと思う。

でも、一度でも欠けた「信頼」を再度、同じ重みで置いておく事が出来るか、と問われれば、難しいと言わざるを得ない。

再度置いた「信頼」が、一度受けた傷で疼く。そして、そこから、スルリと流れ込んでくる「疑い」を拒否するのには恐ろしいエネルギーが必要だ。

これ以上、痛い想いをしたくないという自己防衛だと思う。

信じて傷ついた時に悲しいのは、相手に対して落胆するというのもあるが、つまりは全て「自分への同情」と言うちっぽけで、ヒロイックなものなのだ。

信じていた瞬間の自分を思い、その自分に同情するのだ。

「私って可哀想」というのが、その痛みの正体だ。

そして、その醜さに気付き、また痛みを抱く。「疑い」を受け入れてしまいそうになる。

私はとても偏狭で、いつも誰かを追い詰めてしまうのだと言われた。

それはその通りだと思う。それを否定する言葉を私は持たない。

ずっと、頑張ればいいと思って生きてきた。頑張らなければ、生きている意味などないのだと思ってきた。

頑張っている間だけ、自分を許す事が出来た。ここにいてもいいよ、と思えた。

だから、許されるためだけに頑張ってきたようにも思う。体も心もボロボロだ。30年もそんな事しているのだから。

でも、自分だけ頑張っているのではないと思う。こんなにきついのは自分だけではないと思う。

だから、誰かにもそれを求めてしまう。自分と他人の境界線を見失ってしまう。

そして、それは誰かを追い詰める。そして、私は偏狭だと言われる。自分でもそう思う。

ただ、一つだけ、分かって欲しいと思う。

追い詰めてしまうのと同じだけの力で、もしくはそれ以上の力で、私は私を徹底的に殴る。刺す。絞める。自分自身だからと手を抜いたりしない。

でももちろん、相手を追い詰める事を正当化したりはしない。開き直ったりしない。

ただ、分かって欲しいだけだ。知っていて欲しいだけだ。

私は「許したい」し、「許されたい」。本当は。

ただ、今はどうしたらいいか、本当にわからない。

くだらないと笑って欲しい。

暗い部屋で眠れなくなってしまった。また。

_ 夜の時間 2005-07-09

寝なかったら、朝になった。当たり前か。

こんなに朝が来ないで欲しいと思った事も、朝を待った事もないかもしれない。

煌々とした明かりの中で、私はどうやって、自分を守るかだけを考えていた。

右手で自分を刺し、左手で自分をかばっていた。例えば、そんな夜だった。

色々思いながら、夕方、実家に行った。約束があったのだ。

運転が好きだと、ハンドルを握りながら、何度も思った。

何故だかはわかる。

アクセルを思い切り踏めば、見えてくる世界の事を考えているのだろうと思う。

簡単に言えば、落ち込んでいるのである。単純。

夜中に父に「お前は苦労を知らない」と言われた。

傷ついた。全否定だ。

今までなら、飲み込んだであろう。全て。

でも、たった一言「そんな風に言わないで欲しい」とだけ言えた。

それ以上は言えなかった。それだけで、泣けてきて、死にたいくらいの気持ちになったからだ。

私の中に土足で踏み込み、私の不完全さを引っ張り出され、批評され、批判され、否定されたような夜だった。

全てにおいて「もう取り返しがつかない」とすら思った。愕然とした。

「もう、取り返しがつかない」

こんなに破壊的な言葉があるだろうか。全ての力を奪う言葉。

もう、それなら、何で息をするのだ、私。

そこに何の意味があるのだ。

そう思っていたら、夜が明けた。

また、寝なかった。

嫌な事は暗い時にばかりおきると思った。

_ ダースベイダーはいなかった。 2005-07-08

数日前の話ですが、地下鉄七隈線に、ダースベイダーが来てました。

いやー、遠くから大変だよね。どのくらい遠くかわかんないけど。

しかも、わざわざ、すっごい遠くから福岡までやってきて、一日駅長をしたと言うのだから、ダークサイドの人間のわりにいい奴です。

働き者ですよ、オビ=ワン緑の生き物よりは。

その七隈線に乗って、友人宅に行ってきました。

まず、天神で髪をカットして、ふらりと本を買って、友人宅へ。

昨年五月入居なのですが、地震で一部壁が割れたりしていて、今更ながら、その時の地震の怖さを感じました。

だべりながら、旦那の帰りを待って、夕食。

久しぶりにお兄ちゃんとお姉ちゃんに話を聞いてもらったみたいで、嬉しかったです。

ご飯もおいしかったし。

帰りの特急で、前の席のおじさんが「あー、オレオレ。11時半頃に駅に着くからさ、迎え、よろぴこ」と言っていたのを聞き、衝撃を受けたりしていました。がーん。

よろぴこ?

しかも、それを部下の横で言い、その後、目的の駅に着くまで、偉そうに説教。

出来た部下だな、と感心しましたよ。私は、よろぴこ、なんて言う上司の説教なんて聞けないかもしれない。

そうそう、仕事がいきなり決まりました。

来週から勤め人。