へびあし。

サイト名通り、「蛇足」な日々を書き綴ります。
まぁ、ボチボチ、まったりと。
携帯版は、こちら。
http://d.nslabs.jp/m.rb?u=mizuki


_ チューリップと帰る 2002-01-24

相変わらず寒さが厳しい一日でした。

そんな日にも関わらず、会社帰りに、ちょっと足を伸ばして、「福岡アジア美術館」へ行ってきました。

「女性美の500年~描かれたイメージ:西洋と日本」が今月の26日まででしたので。

かなりの数を見たと思っていたら、200点近くあったようです。

大変疲れました。

帰り道、まるでひまわりのような、真っ黄色のガーベラを七本買いました。

それから、遅ればせながら、チューリップの球根を買いました。

チューリップは、咲かせられるかわかりませんが(何せ時期が時期なので)育ててみます。

「チューリップ喜びだけを持ってゐる」細見綾子

まだ球根のチューリップに春への思いを馳せつつ、明るい月を見ながら帰宅しました。

_ 今日という日 2002-01-23

むかし、むかしのこと。

ある朝、少女は目が覚めて、戸惑いを覚えた。

何かを夢の中に置き忘れたような、そんな喪失感。

はじめは、それだけだった。

でも、時を重ねるにつれ、彼女は多くのことに不安を感じるようになった。

私は、靴下をどちらから履いていたんだっけ?

ドアは右手で開けていたか、左手で開けていたか。

眠る時に口はどうしていただろう。

そんな、些細なことだ。

でも、彼女は確かに自分の中にあった「何か」を失っていた。

少しずつ、少しずつ、彼女は日常から遠ざかっていった。

「毎日」が、彼女を怯えさせた。

「昨日」が、彼女を戸惑わせた。

「明日」が、彼女を不安にした。

多くの雑音が、彼女の耳に入ってもおかしくはなかった。

だが、彼女がそれを聞くことはなかった。

庇われていたのだと、彼女が気付くのはもっと時間が経ってから。

彼女の母は、何も言わなかった。

いつものように、「日常」を編み続けた。

彼女の母がしたことは、彼女に本を、その世界を与えたことだけだった。

スポンジが水を吸うように、彼女はその世界を吸い上げた。

その世界で、彼女は言葉を覚え、感情を波立たせた。

そして、ある朝少女は自分に呟いた。

「今から、また始めよう」

失ったものは戻らなかったけれど、彼女は新しいものを手に入れていた。

それから、十年以上の月日が経った。

今になって、彼女は思う。

あの時に、彼女の母が喪失した世界へ彼女を引き戻していたら、どんな「今」だっただろうか、と。

私は「ここ」にたどり着くことが出来ただろうか、と。

時折、その深さに飲み込まれそうになるけれど、その愛情に感謝する。

今後、何がしかの訣別が私達を別つ時がきたとしても、私はこのときの感謝を忘れない。

深い感謝と尊敬を込めて。

お誕生日、おめでとう。

_ 帰る場所 2002-01-22

寒い夜。

人は足早に家路を歩く。

家にはきっと、心配顔の家族が待っている。

暖かくして、帰りを待っている。

人は帰る。

待っている人の所へ。

人の心の中に帰る。

お疲れ様。

おかえりなさい。

_ 朝日新聞っ! 2002-01-21

密やかに、私の中で続いていた「マクドナルド論争」。

ついに、その決定的瞬間がきましたね!

動かしがたい事実!!

本日付けの「朝日新聞の朝刊」に『「携帯チラシ」でマックへどうぞ』のタイトル文字が!!

私は大体、ここ最近は「日経派」だったんですよ。

でも何故か、今日は「朝日でなければ」と妙に思ってて。

いや~、神の啓示ですね、これは。

朝日新聞ですよ。

天下の朝日!

大学受験の出題率トップの朝日!

その朝日新聞で、堂々と「マック」の文字が躍っているではありませんか!!

ふふふ。

決まりですね。

ちなみに、レシートは「マクドナルド」と正式表記でした。

あぁ~、いい気分♪

やっぱり、新聞は朝日新聞に決まりですっ!