へびあし。

サイト名通り、「蛇足」な日々を書き綴ります。
まぁ、ボチボチ、まったりと。
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_ 帰省四日目。 2003-12-29

昼過ぎから、後輩に会う。

沖縄出身の彼は、妙な日本語を操る。

それも相変わらず。

今は沖縄で臨時職員をしているのだけれど(恐ろしい。。。)、何でも学級崩壊をしているとかいないとか。

信じられない話も多くある。

私たちの時って、そんなことなかったものねぇ。

聞いていて思うのは、私たちに出来ること(外側にいる人間)はあるわけがなく、ただその子達が大人になって「思い出したくない時間」にならなければいいな、という事。

好きな人が出来て、その人の思い出話を心温かく聞いて、「君はどうなの?」なんて聞かれて、答えられないなんてつらい気がする。

私は阿呆なので、そういう風にしか考えられない。

そういうことに「不幸」を感じてしまう。

今の自分があって、先の自分に繋がっていくという事がわからないのか、それとも先の自分に希望がないのか。

過去に支えられている感のある私には、そういうことに重要性を感じてしまうのだ。

それだけは伝えられる先生であって欲しいと思う。

そういうことをごちゃごちゃと言い、わずかな時間を過ごす。

彼は、本当にガッツがあって、自分をちゃんと好きな人なので、完璧にはならなくても何らかの影響は与えることが出来ると思う。

「やれることはやりました」と春に聞けるといいな、と思う。

夜は、実家でゆっくりと夕食を取る。

本当はもっとこんな時間を持たなきゃいけないんだけど、と思いつつ。

_ 帰省三日目。 2003-12-28

昼ごろ家に帰ると誰もおらず、閉め出される。

寒い。

一時間、外で風に吹かれて本を読むという貴重な体験をする。

やっと帰ってきた母には逆切れされ、ホウホウの体で逃げ出す。

19時より高校時代の友人と忘年会。

七人も集まり、うだうだと実のない話をする。

毎年、一度か二度、こうして集まるけど、面白いぐらい変わらない、この関係。

思いっきりリラックスして、ぼんやりと過ごす。

くだらないことしか話さないのに、会話は途切れない。

ありがたいな、と心から思う。

結局、2時まで店に居座り、騒ぎ、食べ、飲む。

嫌な集団であった。。。。。

_ 帰省二日目。 2003-12-27

帰ったら、、、、と考えていることがたくさんあった。

東京は何でもそろうけど、問題は「何がどこにあるか検討もつかない」って事にある。

しかも、私はある一部のものについては「ここでないと駄目」というものがあるのだ。

そういうわけで、帰ってすぐから、せっせと買い物。

もっとも、身を飾るものは必要としない私ですから、欲しいのはメガネ!

社会人になってはじめての頃から仕事のお付き合いでお世話になっていた馴染みのお店のおじ様にご挨拶かたがた検眼をしていただく。

心配していたほど、視力は落ちておらず、ホッとする。

普通なら、時間のかかるであろうフレーム決めは、薦められたものを素直に買う。

(だってさ、自分が見てどうかってのは、あんまり関係ないでしょう?メガネ姿の私を見るのは他人なので。プロの薦めるものが間違いないです)

私は、あちこちでメガネを作ったから、私の細かい要望にこたえてくれる店が少ないのを知っている。

人間は大雑把なくせに、「見る」って事に私はおそろしく敏感なのだ!

でも、安心できる店で、自分に本当に必要なものを相手の好意でとても安価で購入できる。。。。。福岡って素敵だ。私にとって。

そのあとは、私にとってのカリスマ美容師に髪をカットしてもらい、すっきりして、仕事で託児所に行く。

七ヶ月のこどもを覗き込んだら、火がついたように泣かれ、傷つく。

夜は、中学時代からの友、KとSちゃんと「倒れるほど旨いもの」を「倒れるぐらいまで」食べ、その値段の安さに「倒れそうになる」。

やっぱり、福岡って素敵。

その後、お付き合いで知り合いに会い、「なぜ、私は今ここにいるんだ?」という疑問を243回ぐらい3時間のうちに考えたりしながら夜が更ける。

限られた時間だから、私を愛してくれて元気にしてくれる人に会いたい。

そして私も元気になって、元気をあげたい。

性別や関係を問わず、そう思う。

これは「福岡にいる時間」ということだけでなく、人生の時間という意味でも同じ。

社会的なつながりの中では、「仕方ない会合」があるのはわかる。

でもだからこそ、プライベートは「お互いを知りたいと思うほどお互いに興味がある」人と過ごせるようになるのが理想だ。

現実は困難に溢れている。

それでも今夜、幸せでした。

_ 帰ったよ、と思う夜。 2003-12-26

仕事を今までにない熱心さで片付け、帰省のために定時より一時間早く仕事をあがる。

空港に一時間前に到着!と思っていたら、一時間近く遅れていた。

遅れには腹が立つ。

帰ると待ってくれている人がいるのに、と思う。

それでも、もう帰れるという安心感に勝ることはない。

ゆっくりと帰って会う人にお土産を買う。

私はこの瞬間が好きだ。

私がここで過ごしている時間は、福岡にいる人たちと共有できない時間かも知れない。

その切なさに焦がれそうになることすらある。

いいと思うものを、悪いと感じるものを共有できないもどかしさ。

でも、お土産を買いながら、いつもその時間を反芻する。

会えなかった時間、一緒でなかった時間を反芻し、これから過ごす時間のありがたさを思う。

帰ったら始終幸福だというわけではないだろう。

それでも、今、この瞬間の、この幸福感が贅沢だと思う。

誰かとけんかしても、笑っても、泣いても、私の心は一生懸命で、満たされているだろう。

「帰る」という事実に含まれているその事の重みを私はここで感じる。

そういうお土産を抱え、私は帰るのだ。

まぁ、そうは言っても、一時間の遅れにはとほほでした。

しかも機長のあいさつで「遅れを取り戻すべく、飛ばすので揺れます」って言われた時には、とほほどころじゃない気分だったし。

空の旅は、本当に怖いです。

いつか、慣れるのかしらねぇ。

_ クリスマス!本番!何の? 2003-12-25

世間様はクリスマスで、まぁ、世のお年頃の皆様はウフフ♪なクリスマスだったりしたかも知れないんですけど、お年頃なんて年齢はとっくに過ぎちゃっている私は、変わったメンバーで忘年会をしたりしました。

なぜか、「沖縄料理」でした。

泡盛飲んで、常夏気分な夜でした。

料理はおいしかったし、一緒に飲んだアルバイト君は面白かったし、普段話さない人の話を聞いたりするのはとても楽しかったです。

しかも、7人だったので、聞きたくない仕事の話は聞こえないフリをしたり出来たのでよかったです。

福岡にあって、東京にないものってこういうものだよね、と思ったりもしました。

福岡には仕事抜きの話が出来る相手がたくさんいて、本当につまんない話で笑い転げて、会社の話だって面白おかしく話す事だって出来るけど、ここはほとんどが会社の仲間だから、飲みに行っても仕事の話になっちゃう。

話してすっきりする程度ならいいんだけど、「辞めるか、精神を病むか」みたいな、追い詰められた話になるぐらいの深刻さを抱えた人が多くて、笑えない。

東京に来て間もない頃、知り合ったばかりの人から「知り合いいなくて寂しいでしょう!」って言われて、あぁ、そうか。と妙に感動したりしました。

だって、誰も私が転勤の時にそんな事を言わなかったし、私もそんな事を考えもしなかったから。

何回か小・中学校時代に転校した時は、むしろワクワクして「次こそ、こんな私!を実現するわ」と目論んだりしたものですが(それも結局、持って生まれたもの性格を隠すことは不可能と学ぶわけですが)今回は仕事で行くし、声だけ知っている人もいるしな。。。。と思いながら来たし、まぁ、考える余裕もないぐらい急な転勤だったという事もあり、二ヶ月たった今ごろになっていろいろ思ったりします。

平たく言うととってもちっぽけなこと。

クリスマスだからとかではなく、「とても寂しい」。

そう感じられたことが、切なく、また心のどこかで嬉しかったです。

だって、耐えられないほどの寂しさではないのですから。

よいクリスマスの夜を。

愛する人たちに、いい夢を。