へびあし。

サイト名通り、「蛇足」な日々を書き綴ります。
まぁ、ボチボチ、まったりと。
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_ 日記にかえて~その八~ 2002-03-18

『鍵』 茨木のり子

一つの鍵が 手に入ると

たちまち扉はひらかれる

硬く閉ざされた内部の隅々まで

明暗くっきりと見渡せて

人の性格も

謎めいた行動も

物と物との関係も

複雑にからまりあった事件も

なぜ なにゆえ かく在ったか

どうなろうとしていたか

どうなろうとしているか

あっけないほど すとん と胸に落ちる

ちっぽけだが

それなくしてはひらかない黄金の鍵

人がそれを見つけ出し

きれいに解明してみせてくれたとき

ああ と呻く

私も行ったのだその鍵のありかの近くまで

もっと落ちついて ゆっくり佇んでいたら

探し出せたにちがいない

鍵にすれば

出会いを求めて

身をよじっていたのかもしれないのに

木の枝に無造作にぶらさがり

土の奥深くで燐光を発し

虫くいの文献 聞き流した語尾に内包され

海の底で腐蝕せず

渡り鳥の指標になってきらめき

東になって空中を ちゃりりんと飛んでいたり

生きいそぎ 死にいそぐひとびとの群れ

見る人がいたら

この世はまだ

あまたの鍵のひびきあい

ふかぶかとした息づかいで

燦然と輝いてみえるだろう

_ すごくいいお天気だったのに・・・。 2002-03-17

前日からのお客様の朝ご飯を作り、昼頃お見送りをして、寝た。

ガンガン寝た。

目が覚めると五時で、アイロンをかけて、また寝た。

起きたら四時だった。

一週間を平均睡眠二時間で乗り切ると、こんな休日になるという、いい例でした。

友人へのバースデーコールもし忘れました。

許せ!武丸!

お誕生日、おめでとう!

今ごろ、26歳なんて許せねーって思ってて忘れたわけじゃないのよ、本当に。

でも、詐欺だよねって思ってはいるけれど。

ふふふ。

_ 恒例の! 2002-03-16

中学時代の友人、Sちゃん、K、私の三人でやっている「お誕生会」がありました。

今回の主役はK!

ひとり暮らしで、あまり自炊をしない彼女へのプレゼントは

「ひとり暮らしの食生活応援グッズ」

ご飯に入れて、混ぜるだけの具やインスタントのスープ。

お茶づけのもとや駄菓子。

インスタントでも、ちょっと高価だったり、変わったものばっかりを集めて、プレゼントしました。

段々とやる事が手が込んできて、みんな自分が貰うときは、違う意味でドキドキしているという・・・・。

彼女達と学校が一緒だったのは、Sちゃんとは二年、Kとは半年の間だけ。

それでも、こうして今でもお付き合いを続けられる事は、ありがたいことだな~と思います。

みんな少しずつ歳を重ねるにつれ、変わっていっているし、いろいろなこともあったんだけど、懐かしく先生達の話題やそう多くはない共通の思い出を語っていると、昔の自分に出会い、気恥ずかしく暖かい気持ちになったりします。

特にSちゃんとは、今の方が当時より断然親しくしていて、「お互い、大人になったってことかしらね」なんて、笑いあったり。

もし、何かしかのタイミングがずれていたら、Sちゃんとこうして笑いあう事もなかったんだと思うと、その事に感謝したい気持ちで一杯です。

もちろん、Kもですけどね。

(当時の友人から見ると、私とSちゃんは到底合わないだろうって言われてましたから)

いくつまで続けられるかわかりませんが、こうしてずっと続けられたらな、と思いました。

K、お誕生日おめでとう!

_ おみやげっ♪ 2002-03-15

お客さんのところで、仕事の仲間と飲みました。

三名の方が厨房に立たれているんですが、お一方と目が合って「ニヤリ」。

数分後、ひと口サイズのお寿司を握ってきてくださいました。

う、嬉しすぎ・・・><

その後、料理長が話し掛けてこられて、「いくつにみえる?」と年齢を聞かれたので、ちょっと若めに言ったら「よお~し!タコをサービス!」と出して頂きました。

また、店長にシュークリームを頂いて、他の方にポテトチップもおみやげに頂きました。

かなり、もてなされた気が・・・・・。

「おみやげを持って帰りやすいように、袋をあげよう!」と袋まで頂いて。

挙句に、仕事の注文まで頂いて・・・・・。

いいんでしょうか?

いいんでしょうか?

ご馳走様です~m(__)m

_ 日記にかえて~その七~ 2002-03-14

『いまが苦しいなら』 鮎川信夫

 

一日の業を終えて 眠るためには

誰でも赦さなければならない

あなたは

あなたを殺すものでも

赦すことができる

赦すというのは

誰にでも許された特権で

赦さなければ

あなたも赦されはしないだろう

それがこの世の習慣である

だが おのれの裁き手は

おのれではないから

あなたを赦すことはあなたにはできない

それが掟である

生きているというだけで

ましてながく生きているというのなら

おのれを赦せる理由は

ほとんど無尽蔵である

幸いにも

あなたを殺しにくるものがあれば

喜んでむかえなさい

わずかに赦すおのれを許すことで

負担を軽くする余地が

残されているのだから